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JRA重賞『大阪杯』(GⅠ)映画評論家・秋本鉄次の“ざっくり”予想!

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先週の高松宮記念は終わってみれば、2、1、3番人気の決着で珍しく固かった。わが本命ライトオンキューは鼻出血の影響か17着に惨敗。レシステンシアからも買ったが、付かないからと嫌ったダノンスマッシュが来て一巻の終わり。馬連で千円以上付くなら買う手もあったなあ、と後悔しても後の祭り。この傾向で行くと。今春のGⅠは固いのか? 2月のフェブラリーSは1番人気が勝ってヒモ荒れだった。微妙だなあ…と思案橋ブルースである。

いよいよコントレイル始動で、グランアレグリアとの一騎打ちモードではある。そのグランに乗るルメールだが、高松宮記念が珍しく彼の騎乗馬がないGⅠであった。東のGⅢマーチSでアメリカンシード(単勝1.4倍)に騎乗した彼だが、こちらが今流行の(?)「単勝1倍台断然人気馬飛びまくり症候群」にハマってしまったようだ。先週も書いたが、いくら何でもこのところ多過ぎる気がする。それも川田だ、ルメールだ、北村友だ、と信頼マークの騎手ばかりなのに…何故? ホワイ? というわけで、今週も少し強気に〝穴〟を狙って行くつもりだ。

先週で資金は少し溶かしたが、『仁義なき戦い』シリーズ(73年~)の菅原文太兄ィじゃないが、「タマはまだ残っとるがよお~」である。緊急事態宣言が首都圏でも解除されて2週目。久々にマークシートも塗りつぶす歓びに震えたっけ。緊急事態宣言再発出なんて真っ平御免。♪どうぞこのまま~、と昔はやった丸山圭子の曲(古いネ?)を歌っちゃうぞ!

まあ、字面で行けば実績からしてもコントレイル×グランアレグリアで仕方ないように映る。最初はそういう気も少しはあったが、ルメールともあろう名手がアリストテレス、アメリカンシードと2週続けて断然人気馬をコケさせてしまうのは、どうも解せない。やはり「~飛びまくり症候群」の呪いかも。重箱の隅をつつけば、グランアレグリアはこれまですべてマイル以下。2千メートルでも同じ芸当ができるのか? そこがネックとなろう。

一角崩しはこの馬しかいないでしょ!

コントレイルの主戦・福永もこのところ成績が振るわない〝プチ・スランプ〟状態。馬もだが、騎手のバイオリズムも大切な要素だ。騎手狙いが重要ファクターのボクとしては、2頭とも消し切れないが、軸は別の馬にしたい。

そこでサリオス! 昨年、コントレイルの後塵を拝しまくったが、勝負付けはまだまだ、と無理にでも思うことにしたのは、鞍上がご贔屓の上に最近絶好調の松山に替わることが大きい。そして、この馬の姉というのが昨年の〝わが心の年度代表馬〟サラキアなのだから、〝2強〟の一角崩しはこの馬しかいないでしょ!(きっぱり) ましてや、松山は騎乗停止で来週の桜花賞も、再来週の皐月賞も乗れない。ここでイッパツ! と思いたくなる。もし〝2強〟の一角が崩れたり、ともにへぐったりしたら好配当が望める…というスケベ根性もあるけれど。あとは、このところ俄然重賞戦線で絶好調になりつつある川田騎乗のレイパパレも気になる…。

映画馬券でいえば、今週も苦しい。〝コントレイル〟は言うに及ばず、父、母の父まで広げても〝ディープインパクト〟や〝クロフネ〟は取り上げてしまったし…。アーデントリーの母の父はリンカーンで、スティーブン・スピルバーグが監督した『リンカーン 秘密の書』(12年)がある。著名な第16代アメリカ大統領は、実はバンパイア・ハンターだった、という奇想天外な歴史ホラー・アドベンチャー映画だった。とはいえ、映画の〝リンカーン〟も、アーデントリーも強調しにくいしなあ。

結論は、②サリオスから⑦コントレイル大本線で、サリオスの単も、馬単も買いたい。加えて⑫グランアレグリア、⑧レイパパレと来て…馬連②⑫と⑦⑧を加えた上で、その後がどうも見当たらない。敢えて挙げれば④ブラヴァス、⑥ワグネリアンだが、せいぜい3連単の3着に加える程度だろう。整理すると、3連単は②⑦⇒②⑦⑫⇒②④⑥⑦⑧⑫。

気がつけば、このところ3連敗。そろそろ当てないとプチやばい(笑い)。

秋本鉄次
映画評論家。〝飲む・打つ・観る〟〝映画は女優で観る〟をモットーに、娯楽映画、中でも金髪女優の評論にかけては業界随一。著書に『パツキン一筋50年 パツキンとカラダを目当てに映画を見続けた男』(キネマ旬報社)など。

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