
今年、デビュー20周年を迎えた演歌歌手の椎名佐千子。氷川きよしの妹分と言われ、アイドル的な人気を誇った彼女も今やアラフォーとなり、記念シングル『潮騒みなと』では〝待つ女〟の切なさを独自の解釈でしっぽりと歌い込む。ところが彼女、実は高校時代にガングロコギャルだったことがあるという。驚愕の事実にファンも騒然!?
――19歳時のデビュー曲『ご意見無用の人生だ』では、袴姿にブーツという、ハイカラさんスタイル(漫画『はいからさんが通る』の主人公の衣装)が印象的でした。あれから20年も経ったんですね?
椎名 はい。あっという間だった気もします。ただ、デビュー当時のことは一番印象深いですね。「世界に1曲しかない私の歌ができた!」という喜びは、今も新鮮に甦ります。キャンペーンでは全国津々浦々を回らせていただいたのですが、ハイカラさんの衣装はよく勘違いもされました。ちょうど卒業・入学シーズンだったので、通りすがりの方から「おめでとうございます」と声をかけられちゃうんです。
――年齢的にもドンピシャだから、仕方ない。
椎名 そのたびに説明させていただいて、「デビューしました。よろしくお願いします」と。
――20年目の記念シングル『潮騒みなと』はどういう曲ですか?
椎名 舞台は港町です。船で出て行った愛しい男性を、健気に待っている女性の心を歌っています。でも、私の解釈では、ただ寂しい、悲しいと待つだけの女性ではなく、少しポジティブに、明るい未来を期待してるんじゃないかなって。歌詞にも「きっときっと 帰ること 信じてる」という部分があるんですよ。
――港々に女あり、とも言いますけど。
椎名 そうなんですよねぇ。やっぱり男性はそうなのかなぁ。
――〝待つ女〟は心情的には同調できますか?
椎名 はい。私自身、好きな人ができても、自分からは好意を示すことができないんです。告白なんてとんでもない。38年間、ずっと待つ女でしたから(笑)。
――まさか、その結果、今も独身でいる?
椎名 そういうわけではないんですけど、結婚願望が強かったのは10代くらいまでですね。事務所の社長からも「恋をしろ」と言われるんですけど、恋人が欲しいとも思わなくて、今はいいや…と。それでこの年令になってしまいました。
中2で「全国歌の甲子園決勝大会」優勝
彼女には、実力派歌手によくある「歌ウマ」や「カラオケ大会荒らし」のエピソードが尽きない。演歌との出合いは、歌手志望だった祖母の影響が大きかったという。
椎名 家の中ではずっと演歌が流れていて、自然と覚えてしまったんでしょうね。私が2歳の時、祖母が上野動物園に連れて行こうと満員電車に揺られていました。私はおんぶされていたのですが、突然、歌い出したんだそうです。三笠優子さんの『夫婦川』(笑)。こぶしを回して気持ちよさそうに歌っていたそうで、周りの方もきっと驚いたろうなぁと思います。
――その後、どういう経緯で演歌の道へ?
椎名 小学2年でカラオケ教室に通うことになるのですが、そのきっかけは祖母が勝手に応募した地元のカラオケコンテストでした。「今度の日曜日、さっちゃんも出るからね」と言われて。出場曲も決まっていて、小林幸子さんの『雪椿』を歌いました。周りは大人の方が多かったのですが、そこに小学6年くらいの男の子がいたんです。彼が歌ったのは北島三郎さんの曲でした。すごく堂々としていて格好よく、あんな風に歌えたらいいなと思っていたら、その彼が子供部門で優勝したんです。私は敢闘賞。ちょっと悔しかったんでしょうね。祖母に「次は頑張る」と言って、別の大会に応募してもらうように頼んでいました。
――その後の成績は?
椎名 中学2年の時に「全国歌の甲子園決勝大会」で優勝させていただくなど、トロフィーは300本近くになりました。その大会で審査委員長を務めていた鈴木淳先生に声をかけていただいて、月に6回、東京六本木まで往復4時間かけてレッスンに通ったんです。
――ずっと演歌一筋ですか? 浮気はしなかった?
椎名 なかったです。家の中では演歌しか聞かないし、テレビ番組もそればかりでしたから。ただ、中学生くらいになって友だちとカラオケに行くと、私だけ選曲が違うなぁとは思っていました。周りに合わせて歌ってはみるんですけど、こぶしを回さないと、なんだかモヤモヤするんですよね。
夏休み限定の“ガングロ”が…
――当時、演歌以外に興味があったことは?
椎名 1つだけあります。『egg』というギャル雑誌がありまして、それがものすごくブームになったんです。
――コギャルのことですね。真っ黒に日焼けしたガングロで、目の周りを白くしたりしてヤマンバメイクと呼ばれてました。
椎名 それが友だちの間でも大人気で、私も…。
――まさかのガングロギャルに?
椎名 はい。なってました。ボディボードをやって日サロにも通っていたんですよ。
――和服でしっとりしたイメージとは大違い。まさにクロ歴史だ(笑)。レッスンを受けていた先生にはバレなかった?
椎名 実は、夏休みの間だけレッスンがお休みになるんです。その間に日焼けして、メイクもして、髪の毛はアッシュ系という、くすみのある灰色にしていました。夏休み限定のつもりだったんです。ところが、先生から急に「レッスンするよ」と言われちゃって…。
――万事休すだ。
椎名 顔が黒いのはボディボードをしていると知っていたので、髪の毛だけ誤魔化そうと、黒の毛染めスプレーを買ってきて急場をしのいだんです。ところが運悪く、その日は土砂降りの大雨。教室に着く頃には制服の白いブラウスに毛染め液が色落ちして真っ黒に。先生には大目玉をくらってしまいました。
――恋に関しては奥手のようですが、演歌の世界にホレてしまうような人はいませんか?
椎名 もう、たくさんいらっしゃいます! 氷川きよしさん、山川豊さんは、いつも私のことを気にかけてくださって、本当に優しい先輩ですし、大好きです。また、10年ほど前に九州で舞台をご一緒させていただいた冠二郎さんは、バイタリティーにあふれていてステージは汗だく。とてもファンの方を大切にされている姿に感銘を受けて、ファンクラブにも入っちゃいました。会員番号は60番台なので、早い方だと思いますよ。
椎名佐千子◆しいなさちこ 1982年、千葉県旭市生まれ。2002年にデビューし、同年第44回日本レコード大賞新人賞受賞。20周年記念ライブは4/24=千葉市民文化センターアートホール、6/10=道頓堀ZAZA、11/4=なかのZERO大ホールにて。ツイッター@shiinasachiko
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