新型コロナウイルスの影響で家にいる時間が長くなったせいもあるのか、意外にもラジオの面白さが見直されている。雑誌や書籍にもラジオ関連の本が多く発売されている。今回はその中から、日経トレンディ編集『すごいラジオ大研究100』(日経BP/税込1000円)を紹介しよう。
まず、2715人に徹底アンケート調査して厳選した「今、聴くべきラジオ110」。笑いたい時、最新の音楽を知りたい時、ニュース解説に耳を傾けたい時など、ニーズ別に100以上をドーンと列挙。著名人やタレントがパーソナリティーを務める番組だけではない。「こんなのがあるの?」と目からウロコの情報が手軽に入手できる。
さらに、ラジオといえば地方。注目の地方局番組のコーナーは、独自色が満載で聴きたくなってくる。
ラジオはやはり必携アイテム
オヤジ世代は、懐かしい『オールナイトニッポン』の特集に目が行く。いや、懐かしいとは失礼、今でも多くのリスナーから支持を受けている長寿番組なのだ。深夜ラジオのパイオニアである同番組のヒストリーやヒットの要因を分析していて、なるほど面白かったわけだと、今さらながら納得…。
見逃せないのが『週刊実話』読者にはおなじみのラジオNIKKEIの競馬実況、そして、災害列島ニッポンには欠かせない防災番組についてだ。特に地震や台風などに運悪く被災し、避難所生活を余儀なくされた際など、ラジオの防災番組は重宝ということを再認識できる。
ラジオは、やはり必携アイテムなのだ。
(小林明/編集プロダクション『ディラナダチ』代表)