1970年代は、15歳の少女でも〝アリ〟だった時代。関根恵子は、まさに15歳のときに披露して、世の男性を仰天させたものだ。
「やはり『高校生ブルース』(70年)が一番強烈でしたよね。デビュー作でいきなり見せてくれたのですから、とても驚かされました。今の15歳よりもかなり大人っぽい雰囲気でしたが、それでもまだ表情にあどけなさが残り、そのカラダも、まだ実る前の青い果実のよう。見てはいけないものを見てしまったかのような罪悪感を抱かせるほどでした」(前出の芸能記者)
その衝撃度でいうなら、70年代に国民的スーパーアイドルだった天地真理の〝決意〟も双璧。
「徐々に人気が下降線をたどり、70年代後半からは心身のバランスを崩し始め、休養生活を送りながらの活動となっていきましたが、やはり、かつての輝きを取り戻すことはできず。83年12月に写真集を発売し、路線変更して活路を見いだしました。そして、86年に『魔性の香り』に主演して、世間をアッと驚かせたんです」(同・記者)
人気が落ちたとはいえ、天下を極めた元スーパーアイドルの激しいシーンは大変な話題になった。彼女こそ、芸能人の〝転身〟の元祖だったのだ!
もう1人、風吹ジュンこそ「わが生涯の至高」という意見も。
「やっぱり『蘇る金狼』(79年)でしょう。松田優作に覚醒剤をきかされてホテルに連れ込まれた風吹が、全裸で歩いてきた松田に抱きつくシーンでの腰のクビレ、見事なお尻の張り出しは日本人離れしていて、キュートなルックスとのギャップがすごかった」(同)
黒木瞳と秋吉久美子に思わず感謝!
80年代は、黒木瞳や秋吉久美子が映画界に大きな存在感を示した。
黒木は『化身』(86年)での藤竜也、『失楽園』(97年)での役所広司など、数々のシーンが有名だが、映画通は88年の『姐御』を挙げる。
「松方弘樹とのシーンです。いきなり驚かされたのは、何も身に着けていない黒木の姿。美しいことこの上ありません。もちろん、他の作品同様に、黒木の火照りが手に取るように分かります。背中に彫られた刺青の真っ赤な鯉が、まるで生きているかのように蠢く様子も素晴らしかったです」(映画配給会社関係者)
一方、秋吉は、18歳で出演した『十六歳の戦争』(73年)から、49歳のときの『透光の樹』(04年)まで、実に30年にわたって、そのすべてを見せてくれた女優。そんな彼女の魅力が最もよく引き出され、実用度も高いのが、85年、津川雅彦のねちっこい責めに悶えた『ひとひらの雪』だろう。
「この映画こそ、秋吉を存分に楽しめる作品です。特にコーフンするのが、混浴温泉のシーン。津川に迫られ、一度は〝そんなぁ…〟と拒絶のポーズは見せるものの、次第に息も絶え絶え。それでも〝…人が来る〟と拒むのですが、ついには…。温泉と聞くと、あのシーンを思い出してしまいます」(前出の映画ライター)
いやぁ、映画って本当にいいもんですね~!
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