セクシー大臣こと小泉進次郎環境相が、新たに「気候変動担当相」に任命された。
「長男が発端となった総務省接待問題と、後手後手の新型コロナ対策で支持率急落の菅首相。国民の目を逸らすため、客寄せパンダの進次郎に白羽の矢を立てた。政権発足直後に『2050年温室効果ガス排出量実質ゼロ』を宣言した菅首相には〝脱炭素〟で目に見える成果を上げ、反転攻勢につなげたい思惑があるのだが、進次郎は極めて難しい舵取りを迫られることになった」(永田町関係者)
なぜ「難しい舵取り」か。理由は2つある。1つ目は小泉氏の地元・横須賀市で進む「火力発電所建設」だ。
「現在、東電系列の発電会社が、新たに石炭火力発電所2基を建設中で、2024年までに稼働予定です。ただ、排出CO2が市全体排出量の約3.8倍に達するため反対運動が起こり、建設促進の経産省相手に裁判沙汰になっている」(霞が関関係者)
このためCO2削減の旗振り役である小泉氏が反対派から期待されたが、経産省も敵に回したくないとばかりズルズルと結論を先送り、批判が高まっていた。
シンパからは「ポスト菅のチャンス」の声も
「今回、総理直々に『気候変動担当相』兼任を命じられたことから、建設ストップに動くのでは、と反対派の期待が膨らんでいるんです。逆に、このまま無策なら選挙に影響が出るとまで言われている」(同)
2つ目は小泉氏が前のめりの脱炭素政策「カーボンプライシング」だ。
「これはCO2排出量に応じて〝炭素税〟などをかけて炭素排出にブレーキをかける方式。小泉環境相は導入に熱心だが、産業界では『とんでもない。世界に負ける』と経産省も猛反発しているんです」(同)
米バイデン大統領は環境問題に敏感だ。国際社会では脱火力発電とカーボンプライシングが進み、日本もやがて追随せざるを得ない。
小泉シンパからは、こんな声が。
「進次郎が政治生命をかけ、世界に先駆けて成果を出せば、一気にポスト菅に躍り出る大チャンスだ」
小泉氏は腹を括れるか。
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