
日本郵政グループと資本業務提携を結んだ楽天・三木谷浩史会長が、楽天球団のテコ入れに乗り出す。商売敵で球敵の「ソフトバンク・LINE」連合を打ち負かすには、9億円で獲得した田中将大投手のさらなる支援が必要と判断。出来高払い2億円に続き、巨人・小林誠司捕手の獲得を指令したという――。
「昨季もトレード締め切り前日の9月29日、巨人から田中貴也捕手を獲得したように、両球団にはホットラインがある。楽天の石井一久監督と巨人の原辰徳監督はともにGMを兼ねており、交渉もしやすい。今季開幕前もギリギリまで小林獲得を目指したが、見合う選手がなく実現しなかった。そこで三木谷オーナーは、白紙の小切手を用意し、金銭トレードに戦略を転換させたようだ」(スポーツ紙デスク)
今回の業務提携で、楽天は郵政グループ側から1500億円の出資を受けた。さらに、中国ネット大手、騰訊控股(テンセント)の子会社から657億円、米ウォルマートからも166億円、三木谷会長の資産管理会社からも100億円を調達――。
捕手の強化にはいくら投資しても惜しくはない!
資金の大部分は楽天モバイルの基地局設備に投じるが、全国に2万4000局ある郵便局ネットワークを活用すれば、アマゾンに匹敵する通販が期待でき、「ヤフー・LINE」連合にも対抗できる。それには楽天の優勝が不可欠で、日米通算177勝の田中を筆頭に涌井秀章(同144勝)、岸孝之(同132勝)、則本昂大(同85勝)、ドラフト1位ルーキー早川隆久の先発5本柱と、クローザー松井裕樹が揃う今なら可能。ただ、太田光捕手だけでは長丁場はまかなえず、捕手の強化にはいくら投資しても惜しくはないという判断だ。
「巨人には資金力があり、ドラフト1位入団で幹部候補生の小林を売り飛ばす考えはありませんでしたが、原監督の〝飼い殺しはしない〟方針に配慮。小林に『楽天に行ったほうが試合に出る機会も増える』と移籍を勧めているようです。球界初の白紙小切手なら、球団も本人もメンツが立ちますから」(巨人OBの野球解説者)
今季の巨人は、主戦捕手が大城卓三で、ベテラン炭谷銀仁朗、岸田行倫と続く。オープン戦は小林含む4人体制で臨んだが、20日から小林はファームに合流、年俸1億円の二軍選手となった。
巨人が開幕ダッシュに成功し、捕手陣に故障者がなければ、異例の〝大型トレード〟成立の運びとなりそうだ。
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