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女子プロゴルフも男女均等!?…五輪組織委とは真逆のジェンダー論とは

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〝シブコ〟こと渋野日向子選手が初めてホステス役を務めた『Tポイント×ENEOSゴルフトーナメント』に先駆けて、3月15日に日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の〝モヤモヤ人事〟が発表された。

定時社員総会、理事会において小林浩美会長の続投が決定。前体制では1人だけだった副会長が一気に3人に増えた。

「小林会長は6期目(任期2年)に突入です。続投はかねて伝えられていました」(スポーツ紙記者)

〝第6次浩美内閣〟は中央集権型からトロイカ型に変更され、トーナメント部門を寺沢範美、ティーチング部門を松尾貴子、管理事業部門を松尾恵が、それぞれ副会長として管轄する体制になった。

担当部門を明確にすることで、何事も話し合いで決めていくということだろう。長期政権を築いた小林会長の人望があらためてうかがえるが、一部ではこんな指摘も聞かれた。

“逆ジェンダー”は前時代的!?

「会長以下、8人の理事が全員女性なんです。これって〝逆ジェンダー問題〟ではないのですか?」(同)

JLPGAが立ち上がったのは1967年。男子から独立する形で設立された経緯もあるが、数年前から「男性も必要」と男女均等論が指摘されていた。

「ツアー大会の現場でも、男性理事の待望論は出ている。男性キャディーと契約する女子プロもいるので、控え室などの配慮もあります」(ツアー関係者)

東京五輪組織委員会で女性蔑視の発言が問題視されて以来、男女均等の組織づくりが奨励されているだけに、女子プロ界の逆ジェンダーは前時代的でもある。

小林会長は会見で「外部理事の登用は?」という質問に「引き続き検討」と答えたが、それが暗に〝男性理事〟を指していたことは分かっていたようだ。

「シブコは今後、米国ツアーに重点を置いていく旨を明言しています。米国で男性、女性がともにツアー運営に参画する様子も目の当たりにするでしょうし、小林体制で報告されると思われます」(同)

女子ゴルフ界にも、改革の波が押し寄せそうだ。

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