「正直、困りましたね。彼らで数字が取れるのか? 自信がありません。とはいえ、相手は天下のジャニーズです。真正面から断ると角が立ってしまう…。本当に悩みどころです」
こう恨み節を口にするのは民放キー局バラエティー番組のプロデューサー。ジャニーズ事務所による『V6』のPR攻勢に音を上げているのだ。
3月12日、同事務所はデビュー記念日である11月1日をもって所属する『V6』の解散を発表した。併せてメンバーの森田剛の退所も明らかになった。
「坂本昌行、長野博、井ノ原快彦、三宅健、岡田准一ら残りの5人は事務所に留まり、ソロ活動を継続するそうです。ちなみに、坂本、長野、井ノ原の3人によるグループ内ユニット『20th Century(トニセン)』は存続。一方、森田、三宅、岡田のユニット『Coming Century(カミセン)』は活動を終えます」(芸能関係者)
こうした中、ジャニーズ事務所上層部は早速、『V6』の解散興行に向け慌ただしい動きを見せているのだ。昨年11月に開催したライブ『ARASHI 嵐フェス2020』は無観客でライブ配信を行った。
「約500万人が視聴し、300億円近い売り上げがあったといわれている。通常のコンサートなら、どんなに頑張っても2日間の興行だと30億円がいいところ。実は、皮肉にも配信の方が確実に儲かることが分かったんです」(音楽関係者)
ジャニーズは『嵐』のときと全く同じ商戦を仕掛けようとしているわけだ。
どのテレビ局もスルー状態…
「『V6』は『嵐』ほど人気がない。配信コンサートも『嵐』の5分の1以下と見積もっている。チケットは超破格の1000円~という設定もあり得るそうです」(同)
ジャニーズ事務所が『V6』のラストコンサート成否のカギとして重要視しているのがキー局の存在だ。
「ラスト興行のPRを兼ねてのテレビ出演や特番のオーダーです。『嵐』のコンサートが成功したのは、テレビの露出が結果的に大々的な告知になったと考えているんです」(事情通)
ところが、現状においてはどのテレビ局もスルー状態だという。
「『V6』では視聴率は絶対に取れません。コントや話芸などバラエティー番組に耐えられるキャラではない。コロナ禍においてどの局も営業的に厳しく、視聴率にはとてもシビアになっている。1ポイントでもいいから確実にゲットできるタレントをキャスティングしたい。『V6』と抱き合わせで『King&Prince』をオーダーしても聞いてもらえない。ジャニーズの売り込みは地獄ですよ」(前出・プロデューサー)
WAになっておどれない…。
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