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ケガをしていないのに関節などが痛む時の対処法~『痛みの悩み相談室』(監修/井尻慎一郎先生)

ケガをしていないのに関節などが痛む時の対処法
ケガをしていないのに関節などが痛む時の対処法(画像)wavebreakmedia / Shutterstock

整形外科的な腰痛や膝関節痛、手足の痛みやしびれは、年齢を重ねるごとに多くなってきます。中には、特にケガをしていないのに手首が痛くなり、動かすとピリッと痛みが走って、自分では、まったく原因が思いつかなくて不安になる場合もありますが、痛みや腫れが1~2日で自然に治まるようなら、まず問題はありません。

痛みが強ければ、湿布やロキソニン、イブといった消炎鎮痛薬の外用薬や経口薬を服用し、しばらく様子を見てみましょう。薬を服用してから数日以内で痛みが収まるようなら、特に問題はありません。しかし、痛みが1~2週間も続き、しかも徐々に強くなっている時は、受診したほうがよいです。

不安や心配を抱え込むのはストレスのもと

また、痛みが強くならなくても、1~2カ月以上にわたって同じ箇所に痛みや腫れが続く場合や、痛みのせいで仕事や日常生活に支障がある場合も、整形外科を受診して診察と診断を受けたほうが安心です。

痛みや病気の対応は人それぞれで、すぐに病院やクリニックを受診する人もいれば、なるべく自分だけで解決しようとする人もいますが、「なぜ痛みが続くのかな?」とか「悪い病気ではないだろうか?」などと不安や心配を抱え込むと、ストレスやうつになる恐れがあるので、気をつけてください。

医師の診断を受け、たいしたことがないと言われただけでも痛みが減り、心が安らぐこともあります。くれぐれも無理をしすぎないようにしましょう。

監修/井尻慎一郎先生
井尻整形外科院長。医学博士。著書・監修書に『痛いところから分かる 骨・関節・神経の逆引診断事典』(創元社)、『筋肉のからくり 動かし方を変えるだけでコリと激痛が消える!』(宝島社)などがあるほか、論文、講演、テレビ出演などで活躍中。井尻整形外科HPは下記。
https://ijiri.jp

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