両国国技館 (C)週刊実話Web
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大相撲・名古屋場所で火花バチバチ!“ちょんまげ力士”の優勝争いが熾烈

大相撲名古屋場所(7月14日初日、名古屋市・ドルフィンズアリーナ)は番付発表も間近だが、すでに15日分のチケットも完売するなど、前人気は上々だ。


担当部長の出羽ノ海親方(元幕内小城ノ花)は、先場所、史上最速優勝を果たした大の里の名前を挙げ、「(石川県出身の)大の里にとって名古屋は準ご当所。いつも以上に声援が多い中でどれだけ勝てるか。横綱、大関陣がどれだけ意地をみせられるかだ」と見どころを解説したが、注目点はそれだけではない。


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先々場所の尊富士、先場所の大の里と2場所続けて入幕間もない“ちょんまげ力士”が賜杯を抱いたことに刺激を受けた若手力士たちが、「次はオレの番」と一斉にうごめきだしているからだ。


その1人が日体大出身の大の里の2年先輩で、先場所、新入幕ながら優勝争いにも加わり、敢闘賞を得した欧勝馬だ。


「10勝できたのは良かったけど、後輩に優勝されてうれしい半面、うらやましいし悔しい。自分ももっと頑張らないと」と牙を研いでいる。

相撲界で若手力士が台頭

また、先場所は残念ながら負け越したものの、霧島、豊昇龍と2日続けて大関を破り、存在感を示した昭和の大横綱・大鵬の孫の王鵬も、「いま、ボクらの世代が一番盛り上がっていると思うので、置いていかれてはいけない。ここが踏ん張りどころ」と発言。ライバル心を燃やしている。


一方で大学卒の尊富士、大の里らとは別な意味で闘争心をかきたてているのが、いわゆる中卒で入門したたたき上げの平戸海や湘南乃海らだ。


先場所、目の覚めるような速攻で大の里に土をつけ、うっ憤を晴らした平戸海は、「同年代なので負けられませんよ」と意気軒高。湘南乃海も「自分より(2つも)年下で、最近入門してきた力士に優勝されてしまって悔しい。次は自分というつもりで稽古してますよ」と連日、汗をかいている。


このほか、熱海富士や豪ノ山らも“打倒大の里”に虎視眈々。今年の名古屋は例年以上に熱い戦いが繰り広げられそうだ。