両国国技館 (C)週刊実話Web 
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水と油!中村部屋“新設”であらわになった二所ノ関部屋への敵対心

6月1日付で二所ノ関部屋からの独立が承認された44番目の相撲部屋、中村部屋が12日、部屋新設に伴う神事を執り行い、本格的に始動した。


弟子数は幕内の友風ら8人。師匠の中村親方(元関脇嘉風)は、「やっと理想だった相撲部屋ができた。弟子たちと一緒に自分たちの形を作っていきたい」と抱負を語ったが、注目を集めたのは今回、袂を分かった二所ノ関親方(元横綱稀勢の里)との指導方針の違いだった。


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二所ノ関親方は、引退と同時に早大大学院に入学して1年間、相撲部屋の運営法や弟子の育成法を学び、茨城県阿見町に1800坪も敷地がある部屋を構えた。


2つの土俵を使って相撲の稽古をするのは週3日。残りの日はウエートトレーニング中心で、休日が1日あり、力士たちと接触するのは、午前中の稽古の時間だけ。それ以外は別棟の自宅に住んでいる。

稽古法も大違いな中村部屋と二所ノ関部屋

「稽古は毎日、土俵を使ってというのが普通だから、まさに画期的。親方がゴルフに行きたいから別棟に住んでいると皮肉る人もいますが、弟子の大の里がデビュー後7場所で優勝するなど、立派な結果が出ているから誰も文句が言えない。むしろ若い親方たちは注目しています」(相撲担当記者)

対する中村部屋は、両国国技館から約150メートルのところにある6階建ての旧陸奥部屋を再利用し、「出来ることはトイレ掃除だろうと、ちゃんこ番だろうと、なんでもする」と、親方が家族とともに5階に住んでいる。


稽古法も、2年3カ月いた二所ノ関部屋とは大違いで、朝、夕の二部制。相撲部屋の食事は昼、夜の1日2食だが、「朝食もしっかり食べて強い体作りを目指す」と、ここでも独自色を打ち出しているほどだ。


また、中村親方は「国技館に部屋が近いので、場所中は取組が終わったらその日のうちに反省し、教わった方が効果的。24時間体制で支援する」と説明する。


こんなふうに考え方が極端に違う2人だから、一緒にいられるワケがない。


どちらのやり方が強い力士を育てられるのか。他の親方連中は、固唾を飲んで見守っている。