若林史江 (C)週刊実話Web
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“兜町のアイドル”若林史江が株ビギナーにアドバイス「最近お勧めしているのは…」

20歳から株式投資を始め、当時は女性トレーダーが珍しかったことで“兜町のアイドル”“カリスマ美人投資家”と持て囃された若林史江。19年前から出演する『5時に夢中!』(MXテレビ。現在は月曜レギュラー)では、まだ無名だったマツコ・デラックスとの丁々発止のやりとりが話題になるなど、一躍メディアの寵児となった。


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そんな彼女が、現在の投資ブームをどう見ているのか? 近況とともに聞いた。


――株式投資があまりいいイメージではなかった頃、若林さんはアイドル並みにちやほやされました。どれくらいの忙しさだったんでしょう?


若林 連載を10本近く抱えながらテレビやラジオのゲスト、毎日のように取材が入っていて、事務所に所属していなかったので細かな事務作業も全部自分でやっていました。おまけに生放送の深夜ラジオもやっていて、完全にキャパオーバーだったと思います。睡眠時間はちょっとずつつまみ食いするように4~5時間程度。そういう生活が2年ほど続きました。ただ、女性だという珍しさだけで、正直、自分の実力とは違うところでメディアが突っ走っていくことには恐怖を感じていましたね。


――バブル崩壊を経験し、株式投資はヤバイ人がやること…というイメージもありましたよね。


若林 本当に白い目で見られてましたよ。実家の近所を歩いていると、知り合いのおばさんから「テレビ見たよ。あんな危ないものやってて大丈夫?」と言われたり。亡くなった父から死の床で言われたのは、「危ないことはするな」でしたから(笑)。それが今や空前の投資ブーム。隔世の感がありますね。ママ友からは「株、始めたいんだけど、教えてもらえない?」とよく言われるんです。


――せっかくなので、株ビギナーへのアドバイスをいただけますか?


若林 最近お勧めしているのは、テーマを追うことです。例えば、国が掲げているテーマ。国策である半導体やAIなど。これから発展しそうなテーマを個別銘柄で追っていくのがいいと思います。もちろん、リスクも伴うんですけどね。基本的には今日明日幾ら儲かるかではなく、5年、10年、20年というスパンで投資信託などをコツコツとやることにより、若い人などは老後の資金がどういう風に増えていくのかを勉強するのも大事かなと思います。


事務職から営業職に異動し、実践勉強もかねて株式投資を始めたという経緯がある。


――敢えて触れますが、2008年に若林さんのホームページや会員制メールマガジンの記事が新聞などからの盗作だと報じられました。出演番組や連載をすべて降板する事態になった。


若林 今思うと、メディアが突っ走ることへの恐怖を感じたときに立ち止まるべきでしたね。自分のことでいっぱいいっぱいになり、ホームページの制作を人に任せていたのがいけなかったんです。最終的には和解して「引用」という形になりましたが、自分をコントロールできなかったことへの反省を痛感しています。


――自粛期間を経てテレビのレギュラーである『5時に夢中!』の出演も再開するわけですが、今年で通算20年目になるんですね。マツコ・デラックスさんはこの番組がきっかけで世に出たと言ってもいい。


若林 当時のMCは徳光正行さん(徳光和夫の次男)で、彼の従弟にあたるミッツ・マングローブさんからマツコさんの噂を聞いて当時のプロデューサーが(出演を)推薦されたと聞いています。番組での私たちの会話は昔から行き当たりばったり。マツコさんには私の数々の恥ずかしいエピソードを引き出されました。おかげで「下ネタ大好き女」と思われてしまい、先ほどの不祥事がきっかけで対人恐怖症になっていたこともあり、全くモテなかったんです(笑)。


――私生活でも深い交流があるんですか?


若林 マツコさんが売れっ子になるまでは、オンエアが終わってから何時間でも喋っていましたよ。ある日、私とミッツさん、マツコさんで飲んでいたときに、マツコさんが新車を買って慣らし運転をしなくちゃいけないという話になり、深夜に私がその車を運転して中央道の談合坂SAまでドライブしたことがあるんです(若林さんは車で来ていたので、ノンアルコール)。帰りは朝焼けの中を走るのですが、まだライトが必要なほどの暗さ。するとマツコさんが「ここで掛ける曲はゴダイゴよ」と言い出して、3人で聞きながら中央フリーウエイを走りました。


――お話だけで情景が浮かんできます。


若林 でも、ほどよい距離感がないとスタジオで会っても新鮮味がないので、そこまでベッタリではないんですよ。約20年間で、マツコさんと電話で長話をしたことは3回しかないんです。話し出すと3~4時間になるんですけど(笑)。


――内容が気になります。


若林 1回目はマツコさんがまだ売れる前。当時の現場ディレクターが私たちにガラケーで怪文書メールを送ってきたんです。何が書いてあったかはショックすぎて忘れちゃったんですけど、「僕たちはあなたたちが嫌いです。これはスタッフの総意です」って(笑)。「見た?」「どうしよう」となって、お互いにショックすぎて文面を消しちゃったんですよね。2回目は東日本大震災の直後。海外のニュース番組では物凄い津波の映像が流れているのに、日本では報道規制がかかっていたのか、流れてなくて。そのことを話しましたね。3回目はつい最近。真夜中にかかってきて、「あたしガラケーをやめてスマートフォンに変えようと思うんだけど、どう思う?」。それで5時間です(笑)。


――対人恐怖でモテなかったのに、16年に結婚し翌年には男児にも恵まれました。どんなご縁だった?