(c)2024映画「九十歳。何がめでたい」製作委員会 (c)佐藤愛子/小学館
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LiLiCoおすすめ! 小説家・佐藤愛子の生き様を描いたハートフルムービー『九十歳。何がめでたい』

監督:前田哲 出演:草笛光子、唐沢寿明/藤間爽子、片岡千之助、中島瑠菜、オダギリジョー、清水ミチコ、LiLiCo、宮野真守、石田ひかり、三谷幸喜、木村多江、真矢ミキ 製作幹事:TBS 配給:松竹 ※6月21日(金)全国公開


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昨年秋のとある日、私は草笛光子さんの家に招かれました。


そこには前田哲監督と、私が『王様のブランチ』(TBS系)を担当するようになってから、長年お付き合いがある映画のプロデューサーがいました。


前田哲監督といえば、シリアスな『ロストケア』もあれば、涙で前が見えなくなった『そして、バトンは渡された』、さらに腹を抱えて笑ってしまった『老後の資金がありません!』と、どのジャンルも得意。そんな素敵な監督と大先輩の草笛さん、そして私をずっと見守ってきてくれた大プロデューサーと豪邸での夜。緊張の時間でしたが一生忘れない時間でもありました。


そこで、監督は私に「いま新しい作品の準備をしてます。良かったら出演して」と。重厚なテーマだと演技力を磨かないといけないしド緊張!


そして数カ月が経ち、美容師の役で出演が決定との連絡。何が嬉しいかって、主演の草笛光子さんとのシーンだからです。


今までありがたいことに、さまざまな映画のワンシーンに出演させていただきましたが、主演に会えないことが多い。


でも、今回は草笛さんの髪をセットして、ブローまでさせていただきました。


ウィッグを被った私が、冒頭に出ています。しかも、ほとんど素顔なので気づかないかも(笑)。

親子3世代で映画館へGO!

そう、今回ご紹介するのは『九十歳。何がめでたい』。佐藤愛子先生のエッセイからのエピソードを取り入れて、可愛らしいけどハッキリとモノを言う愛子先生の生き様を描いた、とてもハートフルな作品です。


タイトルに90歳とあるので、年齢を重ねた方のために作られた映画と思いがちですが、そうではない。


例えば唐沢寿明さんが演じる出版社の編集者の昔のやり方と今のやり方で葛藤したり、連載を書きたくない愛子先生をどうにか説得するための行動だったり、現代に生きる皆さんにも当てはまったりするかもね。


また、愛子先生の娘を真矢ミキさんが、そして孫を藤間爽子さんが演じる。この家がまた素敵!


隅々まで小物などにこだわって、家の香りですら伝わります。


それだけではありません。


主演を支える俳優陣が、とにかくすごい!


三谷幸喜さん、石田ひかりさん、オダギリジョーさん、宮野真守さん、清水ミチコさん…そして私(笑)。どの立場から見ても共感できたり、クスっと笑えます。


前田哲監督のファミリーが揃いましたね。


これぞ3世代で映画館に行けて、それぞれハッピーを持って帰れます。