蝶花楼桃花 (C)週刊実話Web
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“寄席のプリンセス”蝶花楼桃花が落語界初の挑戦!「1カ月連続でネタおろしいたします」

一昨年、落語協会で10人目の女性真打に昇進した蝶花楼桃花(春風亭ぴっかり☆から改名)。師匠である春風亭小朝は36人抜きの真打昇進で話題となり、落語家として初めて日本武道館で独演会を開催するなど、チャレンジャーとしても知られる。


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桃花はその背を追いかけるように今夏、落語界初の大胆な興行に挑戦するという。


その試みとは?


――最近、落語好きの女性が増えていると聞きます。桃花師匠が中心となって開催した「桃組」(※)の功績も大きいのでは?


桃花 ありがたいことに、10日間の興行のうち、最初は男性のお客様が多かったのですが、SNSでの拡散などで最終日には2階席まで立ち見が出るほどの盛り上がりをいただきました。女性客が半分ほどに増えていたのも嬉しかったですね。


――師匠はそこで、三遊亭律歌さん(同期の女性真打)とコンビを組み余興漫才をされたそうですね。


桃花 はい。最初の方の出番で呼び物の一つとしてやらせていただきました。


――寄席に慣れた客は仲入り辺りから見ようとか、トリだけ目当てという人もいます。そこに師匠が出るとなれば、最初の方の芸人さんにも注目が集まるというわけですね。そういったことを企画するのは昔からお好きだったのでしょうか?


桃花 やはり、師匠の小朝がいろいろなことに挑戦する姿を見てきましたから。


――確かに小朝師匠は俳優業に始まりイラスト、エッセイなど本当に多才。そういえば、明石家さんまさんとのコンビで漫才を披露したこともありますね。


桃花 私もそういった師匠の活動をお手本にしながら、できる範囲のことをやっていきたいと思っています。5月には落語協会百年興行の一環として「桃組」の2回目も行わせていただきました。


――そして今夏、途方もないことにチャレンジするんだそうですね?


桃花 はい。「桃花三十一夜」と銘打ちまして、7月1日から31日まで1カ月連続でネタおろし(演じたことのない演目を初めて披露すること)いたします。夏真っ盛りではありますが、夜9時開演なので散歩がてらフラリと立ち寄っていただけたら嬉しいです。


――それはまた前代未聞。古典と新作の比率はどれくらいになりそうですか?


桃花 半々くらいですね。新作は私が作ったものではなく、先輩方がやられている代表作を頂戴してかけさせていただきます。また、古典の中にはこれまで寄席でかかったことのないような珍品といいますか、非常に珍しいネタも何本か用意する予定です。日替わりゲストで31人の若手も駆けつけてくれるので、そちらへの応援もよろしくお願いします。


――31日間連続となると、体調管理が…。


桃花 とにかく風邪をひかないようにと、飲みのお誘いなども断りがちですね。先日の私の誕生日も、たくさんお誘いいただいたのに「7月の興行が終わったら」という感じで、今は睡眠をきちんと取るのが最優先事項です。実はその後、8月には東京・名古屋・大阪で「独演会ツアー」が待ち受けているんです。


――なんと。休む間もないじゃないですか!?


桃花 31日間連続ネタおろしをやり切った(であろう)私が、どのように変わっているか、見に来ていただけたら嬉しいです。


桃花 やっぱりそこ、聞いてきます? 結婚願望はあるんですけど、なかなかご縁がなくて…。でも、トキメキはあるんですよ。今回の公演に向けた落語の一席を先輩に教わる際に、ある師匠と待ち合わせをしたんです。そしたら、真っ赤なスポーツカーを横付けされて「どうぞ」って。助手席に乗り込むと「せっかくだからドライブしましょう」と仰るんです。大先輩ですよ!?「なんだこれ。私、師匠のオンナだっけ!?」と思いつつ、あり得ないシチュエーションに胸がキュン♪としたりもして(笑)。


――恋愛に関してオクテとか、そういうことはない?


桃花 普通に彼氏もいましたし、それなりに恋愛はしてきましたよ。入門前のことですが、彼氏のアパートで浮気相手と鉢合わせしたこともあります。


――それは聞きたい!!


桃花 予告もなしに訪ねたんです。ピンポンしても反応がないので、留守かなと思ったら、そこに宅配ピザ屋がきたんです。あれ?と思いながら一緒に部屋に入ると、そこには私も知ってる女の人がいました。バイト仲間で、彼はそこのバイトリーダー。


――職場内三角関係だ。


桃花 彼女は私に向かって「ごめんねぇ。由佳ちゃん(桃花の本名)のことは知ってたんだけど」って。彼はなんて言うかと思ったら、「まあ、座って食べなよ」と(笑)。


――それは酷い。けど、面白い。


桃花 そう言われて私、なぜか一緒にピザを食べて帰り、別れました。


――いいですねぇ。落語みたいな話だ。そんな桃花さんが師匠に入門されたのは25歳と遅めだったわけですが、なぜ小朝師匠だったのでしょう?


桃花 寄席で初めて師匠を見たときは「でっかい赤ちゃんだ」と思ったんです。肌がツルツルで金髪のツンツン頭じゃないですか。そのときの着物が薄いピンク色で、まるで産着のよう。それが、話し出すと全部の言葉がスーッと頭に入ってきたんです。噺の面白さはもちろん、見た目のインパクトとのギャップも魅力的で、「是非弟子入りしたい」と思いました。


――一昨年には『笑点』(日本テレビ系)のレギュラー大喜利に女性落語家では初めて回答者として出演されました(六代目三遊亭円楽の代理)。女性真打として、将来への夢などはありますか?