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パリ五輪トライアスロンが開催危機 ケタ外れの水質汚染に悩むセーヌ川

(画像)Microgen/Shutterstock

今夏のパリ五輪でのトライアスロンのスイム(水泳)と、自然の水域での長距離水泳「オープンウォータースイミング」が、がぜん注目を集めている。競技会場であるセーヌ川の水質汚染をめぐり、パリ市民が行政に「約束を守れ!」と声を上げているからだ。


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「セーヌ川はフランスの観光名所ですが、水質汚染が酷く、1923年から遊泳禁止に。五輪開催の決定を機に、川を蘇らせようと、政府とパリ市は14億ユーロ強(約2380億円)を投じて浄化に努め、一昨年、五輪組織委員会が事実上の『安全宣言』したものの、昨夏のテスト水泳大会が水質悪化で中止に。そのため、今ではパリ市民だけでなく海外からも、問い合わせが殺到しているのです」(特派記者)

市長と大統領がアピールするも…

水質の悪化の一因は大雨で下水道が溢れ、セーヌ川に流れ込むため。こうした不安を払しょくするため、パリのアンヌ・イダルゴ市長は今年1月に「私たちはセーヌ川で泳ぎます」と発言している。

さらに2月には、水質を疑う質問がぶつけられたマクロン大統領が、「もちろん泳ぎます。日程は教えないけどね」と笑いながら答えたものの、騒動の収まる気配はまるでない。

「地元紙・パリジャンが『6月23日、市長がセーヌ川で泳ぐ約束を果たす』と報道。マクロン大統領も招待されるとの続報もあり、最近では『市長、大統領の身代わりで仏警視総監が泳ぐ』ともささやかれる有り様。火消しに躍起の行政側は、5月にパリ中心部の地下に完成した大雨時にセーヌ川の水質汚染を防ぐ、直径50メートル、深さ30メートルの巨大貯水槽を披露したものの、焼け石に水の状態です」(同)

オープンウォーターの日本代表に決まった南出大伸は、前代未聞の水質汚染問題に「ドーピングに引っ掛からない整腸剤を飲んで備えたい」と話しているという。

また、パリ市民は「浄化作業に投じた14億ユーロをもらっても泳がない」と声を上げている。

その洗礼を受けるのは、どうやら選手たちになりそうだ。

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