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野菜高騰に耐え切れず「家庭菜園」で自給自足する世帯が急増!定額減税も焼け石に水!?

Tatevosian Yana
(画像)Tatevosian Yana/Shutterstock

値上げラッシュが続く中、野菜の価格も軒並み高騰し、庶民の家計を圧迫している。

「4月に記録的な高温が続いたため、野菜の生育が進みすぎたり、病害が出たりといった事情で出荷が減っている」(流通ジャーナリスト)

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気象庁によると、今年4月の平均気温は北日本・東日本などで1946年の統計開始以来、最も高温となった。

「ロシアのウクライナ侵攻以来、原油価格が不安定になり、ガソリン価格が上がった。そこに、運送業の2024年問題が直撃。気象条件による野菜の品不足もあって、スーパーや青果店での小売り価格が上昇しているんです」(同)

高騰している野菜は白菜、キャベツ、レタス、ブロッコリーなど。都内では、5月20日時点でキャベツ1玉400円以上する店もあったほどだ。

「一時、キャベツは1玉1000円という信じられない値段がついていましたからね。現在は200円台にまで下がっていますが、それはあまりの価格高騰で、飲食店が仕入れをやめて需要が減ったから。再び価格が急騰する可能性もありますよ」(同)

餃子の餡やお好み焼き、とんかつの添え物など、キャベツをたっぷり使用する飲食店では死活問題である。

「野菜の苗」が人気

「ブロッコリーは、全国の産地で『黒すす病』などの病害が発生。極端な品薄で、連休明けから価格が急騰しています。5月14日の日農平均価格(各地区大手7卸のデータを集計)では、1キロ850円と、過去5年間の最高値を記録したほどでした」(同)

また、セロリやレタスなどの価格も跳ね上がり、例年の2倍〜4倍は当たり前の状況だという。

「普段は市場外で取引する業者が数量を確保できず、市場調達量を増やしたことも野菜急騰の一因だと思います」(東京・豊洲市場の青果仲卸業者)

この先、徐々に品薄状態は解消され、例年通りの量が市場に出回るとの観測もあるが、賢い庶民は対策に乗り出している。

「ホームセンターなどで『野菜の苗』の販売コーナーが人気を集め、ナス、キュウリ、ピーマン、トマトなどの苗が売れています。高い野菜は買わずに家庭菜園で自ら作ろうというわけです」(消費生活アナリスト)

急激な物価高に、自給自足でなんとか耐えようとする庶民の涙ぐましい努力。

6月から、1人当たり所得税・住民税の計4万円の定額減税がスタートするが、この物価高では焼け石に水と言わざるをえない。

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