TVと警察の“癒着”に自ら終止符 テレ東の『警察24時』打ち切りが「英断」と称賛されるワケ
2024.06.01
「2013年、TBSが警察密着番組を取材中、ケンカしているとの通報を受けて駆けつけた鹿児島県警の警官2名が、取り押さえた男性を窒息死させる事件がありました。すると、警察側は都合が悪いと思ったのか、この映像を押収。さらに、映像・撮影ともに存在を公にしない隠蔽同然の行動に出ました」(ノンフィクションライター)
映像の存在が明らかになったのは、担当検事と遺族の尽力だった。
「映像は放送されなかった上、本来なら取材の自由、行政の事前検閲にあたると押収を拒む立場の制作会社がやすやすと渡し、警察側への抗議もなし。映像の存在は、警官2名が業務上過失致死で起訴・有罪判決を受ける中で、遺族の告訴を受けた鹿児島地検の検事が初めて明らかにしました。この事件について、上智大学教授でジャーナリストの水島宏明氏は、TBS側の態度を強く批判しています」(同・ライター)
マスコミの“忖度”を生む「不健全にもほどがある」ジャンル
2022年には、インターネットカフェで女性を襲ったとして、『警察24時』出演で有名だった元群馬県系高崎署警部補が逮捕される事件も起きている。「こうした事件に対し、テレビは本来『それはそれ、これはこれ』と警察側を批判しなければならない。しかし、密着番組で世話になっていることから追及はゆるみがちで、健全なジャーナリズムとは言えません。警察密着番組が不健全だと指摘される理由はここにあります」(ジャーナリスト)
この構図はどこかで見たことがある…そう、昨年のジャニーズ問題だ。
「昨年のジャニーズ問題では、人気の高い事務所に、テレビ局がネガティブな話題を扱いづらいという忖度の構図が問題視されましたが、これは警察も同じこと。高視聴率が見込め、行政なのでギャラもなく制作費が抑えられる警察に『もう撮影に協力できない』と言われると大打撃であり、批判がしづらくなって忖度へとつながっていきます」(放送法に詳しいジャーナリスト)
ジャーナリストや専門家のみならず、視聴者の間でも、《露骨な警察PR番組で、テレビ局と警察の癒着の温床》《視聴率と印象操作が絡むTV局との癒着》《一番最悪だった内容は、「不審な男」をとにかく追い回して職質して、結局何も見付らず「仕方なく解放」した後、ベテラン面した警察官が「悪さってのは顔に出るからね」とか抜かした奴》などと問題視する声が多かった。
発端が不祥事とはいえ、打ち切り判断を下したテレ東は「賢明」だったと、後世から評価されるかもしれない。
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