(画像)David Lee/Shutterstock
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西武・松井稼頭央監督「休養」に続きそうなPL学園の後輩

5月26日のオリックス戦後、埼玉西武ライオンズに激震が走った。チーム低迷の責任を負って、松井稼頭央監督が休養。ここまでは予想されていたが、監督代行が渡辺久信GMとは関係者も想定外。同時に聞こえてきたのは、「次は東北楽天イーグルスか?」の声だ。


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両球団の指揮官には共通点も多い。共に、かつての野球名門校・PL学園の出身であることは有名だが、とにかく性格が優しいのだ。


「松井監督は8連敗を喫した24日の試合後も、先発投手の好投を労い、『よい流れで先制点を取れた』とか、『しっかり切り替えてくれていたと思う』と選手を庇い続けました」(スポーツ紙記者)


楽天の今江敏晃監督も同様で、決してメディアを介して選手を酷評することはしない。


「今江監督はチームが低迷していた昨季途中、二軍から一軍に配置換えとなりました。打撃担当コーチとして、好機で打席に向かう選手に声を掛けたり、代打起用された選手に耳打ちをするなど、選手に配慮してきました。だから、今江監督の就任が決まった昨年オフ、選手は大歓迎だったんです」(同・記者)


松井監督もファーム指揮官を3年務めた。さらに、ヘッドコーチも経験してからの監督登板である。

厳しすぎる成績の西武&楽天

「5月30日現在、西武は最速での30敗到達で最下位。楽天は19勝27敗1分けで5位と低迷しています」(同)

両監督とも準備万端だったのに、あまりにも成績が振るっていない。優しさはコンプライアンス的には100点満点でも、それだけでは務まらないのが監督稼業なのだ。


「楽天は計33失点で大敗したソフトバンクとの2連戦後(22日)、今江監督が緊急ミーティングを開いています。開幕ダッシュに失敗し、三木谷浩史オーナーは一、二軍の一部コーチを入れ替えました。残されたテコ入れ策となると、監督の休養かもしれません」(同)


西武にしてもそうだ。渡辺GMの11年ぶりの現場復帰は、適任者が見つからなかったからだろう。


「対ソフトバンク大敗の一因は、まだ体調が万全ではない荘司康誠を先発させたこと。田中将大は長期離脱したまま。低迷は戦力不足が招いたものです」(同)


西武は、この5年間で主力選手のFA退団も重なった。楽天も大掛かりな補強はしなかった。


33失点の大敗後に出た今江監督の「僕の責任」発言は、もはや休養を覚悟しているのだろうか。