小池百合子 蓮舫 (C)週刊実話Web 
小池百合子 蓮舫 (C)週刊実話Web 

小池百合子VS蓮舫 都知事選“夢のマッチ”実現でメディアジャック必至も「肩透かし」の予感

立憲民主党の蓮舫参議院議員が、7月7日投開票の東京都知事選挙に立候補することを正式に表明した。


蓮舫議員は5月27日14時から、党本部にて出馬会見を実施。決断に至った経緯や目指す都政の姿などについて、「(都庁のプロジェクションマッピングより)困っている人に予算を振り分けられないか」「小池都政をリセットする」「古い政治と決別して、本当に必要な政策に予算を振り分ける都政を作りたい」などと熱弁した。


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また、出馬にあたっては「広範な支持を獲得するため」と、立憲民主党から離党して無所属になることを表明している。


「東京選挙区の蓮舫議員は、これまで噂レベルで何度も都知事選出馬が取り沙汰されてきた。今回は自民党への逆風、小池百合子都知事のコロナ対応や学歴詐称問題で勝ち目があると踏み、ついに出馬へ踏み切った形です」(政治部記者)


まだ6月20日の告示までは3週間ほどあるが、事実上、選挙戦は「小池VS蓮舫」の構図になりそうだ。


「2人はともにキャスター出身の女性という経歴を持つほか、負けん気の強さやキャラの濃さなど、何かと共通点を持っている。これは政治ショーとしてはこの上なく面白いカードであり、大手メディアは他の候補者を無視し、劇場型選挙になるでしょう」(政治アナリスト)


これから7月7日の投開票まで、ワイドショーや新聞・ネットニュースでは連日「女帝・小池VS女王・蓮舫」のバトルが報じられるだろう。


だが、残念ながらその熱量に沿うような結果は出そうにない。蓮舫議員の知名度を持ってしても、小池都知事を倒すのは難しいというのだ。

「小池VS蓮舫」女の戦いでメディアジャックは必至も…

「他に有力な候補者がいなかったこともありますが、前回選挙の2020年、小池都知事は366万という史上2番目の得票で圧勝している。その後のコロナ対応や学歴詐称疑惑、予算無駄遣いで支持が離れているとはいえ、選挙の強さ未だ衰えていません」(フリージャーナリスト)


対する蓮舫議員はというと、得票が右肩下がりなのが実情だ。


「蓮舫議員のピークは2010年。事業仕分けで脚光を浴びたこともあり、参議院選挙で171万票という、今なお破られていない史上最多得票を獲得しています。2016年にも112万票でトップ当選を果たしましたが、22年には全体4位の67万票で、ピークから100万票も減らしている。当時の東京選挙区は候補者が乱立し、逆に前回の都知事選では有力候補者がおらず、小池都知事に票が集中したことを差し引いても、かなりの苦戦が予想されるでしょう」(同・ジャーナリスト)


「ゴジラVSガメラ」と言ってもいい「小池VS蓮舫」の構図が、ワイドショーや新聞・ネットニュースにおいて、扱いしやすい格好のネタであることは言うまでもない。


しかし、こうした数字をシビアに並べると、メディアが煽るほどの熱戦とはならず、小池都知事の再選が堅いことがうかがえるだろう。


「確かに、あれだけアクの強い2人の対決とくれば、メディアが煽りたくなるのも無理はない。しかし、両者の数字を比べると、蓋を開ければ『あれだけ騒いだ割に一方的な試合だった』と肩透かしに終わりそうです」(政治評論家)


もちろん、選挙戦で失言や不祥事があった場合、風向きが変わる可能性はある。


また、2人を凌駕する大物立候補の線も残っており、まさかの結果となるかもしれない。