岸田文雄 (C)週刊実話Web
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静岡の自民党議員は「スケベ揃い」知事選“悪夢の連敗”で政権交代か

4月末の衆院3補欠選挙において島根1区で敗北し、東京15区と長崎3区での不戦敗を含め、全敗を余儀なくされた自民党。そのイバラの道は、まだまだ続きそうだ。


5月26日には静岡県知事選の投開票が控えているが、同党の推薦候補は目下苦戦中。一方、7月の東京都知事選で自民党は小池百合子知事を支援する見通しだが、その小池氏にも勢いはなく、もはや党崩壊の流れは誰にも止められない状況なのだ。


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5月9日に告示された静岡県知事選では、横山正文氏(個人の尊厳党)、もり大介氏(日本共産党)、村上猛氏(無所属)、はまなかさとみ氏(無所属)ら6人が立候補したが、元副知事の大村慎一氏と前浜松市長の鈴木康友氏を軸にした戦いが注目されている。


自民党は大村氏を、立憲民主と国民民主党は鈴木氏を推薦しており、与野党対決の構図が浮き彫りになっているからだ。


全国紙政治部記者が言う。


「もともと鈴木氏は知名度に勝り、大村氏は告示前から苦戦が予想されていたが、そこに拍車をかけたのが例の女性スキャンダル。今や大村氏は逆風の中での戦いを余儀なくされています」


この記者が言う「女性スキャンダル」とは、前回衆院選時に静岡3区で落選し、比例で復活した宮澤博行元防衛副大臣を、自民党離党と議員辞職に追い込んだあの醜聞のことだ。


2021年の新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言下で、宮澤氏が妻ではない女性(当時28歳)と金銭的援助を伴う同棲生活を送っていたことを、4月末発売の『週刊文春』がスクープした。


「自民党の裏金問題で宮沢氏は『私は派閥に残って安倍派を介錯する』などと記者団に語っていたが、介錯されたのは結局自分だったという、笑うに笑えない顛末でした」(同)

パパ活兄弟と女子アナ路チューの元大臣

ちなみに、国会議員の「パパ活」で思い出されるのは、22年に自民党を離党した吉川赳衆院議員だろう。


同氏は18歳の女子大生に東京・汐留の焼き肉店で酒を飲ませ、お台場の高級ホテルにチェックイン。4万円の小遣いを渡したと『週刊ポスト』に報じられたが、こうしたことも蒸し返され、自民推薦の大村氏はさらなる逆風にさらされているのである。


「先の衆院選に静岡5区から出馬した吉川氏は、落選して宮澤氏同様、比例復活した人物。異なるのは議員辞職を拒否し、いまだ議員の座にとどまっていることで、面の皮の厚さも語り草となっている」(自民党関係者)


また、同選挙で静岡5区に無所属出馬し当選した中には、かつてフリーアナの山本モナとの〝路チュー不倫〟が報じられた細野豪志元環境相(現自民党)もいる。


「こうしたことから、『静岡の自民党議員はスケベ揃い』と評される始末なのです」(同)


女性スキャンダルの広がりは予測がつかなかったと言えなくもないが、もともと知事選で敗北する可能性が高いのなら、なぜ自民党本部は大村氏を推薦したのか。政治部デスクがこう解説する。


「当初は県連推薦にしておくという話だったが、党の調査で思ったほど情勢が悪くなかったため、本部推薦に踏み切った。県連会長の城内実衆院議員の強い意向もあったが、一部では岸田文雄首相の足を引っ張るために、茂木敏充幹事長が『わざと党本部推薦にした』との説も渦巻いているほどです」


さらに、ポスト岸田、女性初の総理大臣の呼び声高い上川陽子外相(衆院静岡1区)まで、選挙応援に入った会合で、「この方を私たち女性がうまずして何が女性でしょうか」と演説。これが「女性と出産を結び付けた不用意な発言だ」と批判を浴び、SNSで大炎上して撤回に追い込まれている。


もはや静岡は踏んだり蹴ったりの状況だ。

立憲民主が蓮舫議員を都知事選に擁立か

一方、〝首都決戦〟と称される7月7日投開票の東京都知事選(6月20日告示)も、自民党には不安要素しかない。


小池氏は5月29日に開会する都議会定例会で3選を目指し出馬表明する可能性が高いが、その神通力に陰りが出始めているからだ。


「先の東京15区の補選では、作家の乙武洋匡氏を擁立したが5位と惨敗。今年4月の目黒区長選でも候補者を擁立したが、こちらも敗北を喫した。加えて、学歴詐称疑惑が依然くすぶっており、踏んだり蹴ったりの状況が続いているのです」(同)


また、都知事選では裏金まみれの自民党の支援はマイナスとみられているが、政権与党が首都決戦で不戦敗というわけにはいかず、今までの蜜月を頼りに推薦に回ることが確実視されている。


そのためか、現段階では小池氏優勢との見方が強いものの、同氏の足をすくい3選を阻もうとする動きも起き始めているのだ。


永田町関係者が言う。


「それが立憲民主党内で高まり始めた、蓮舫参院議員の知事選擁立論です。蓮舫氏は難色を示しているようですが、同党にとっては下り坂の小池氏を追い落とす絶好のチャンスで、小池氏が負ければ自民党に大きな打撃を与えられる」


立民が首都決戦で勝利すれば、次期衆院選に向けて勢いがつき、政権交代も夢ではなくなるだろう。


「それゆえ、小池氏と互角に戦える蓮舫氏の名前が急浮上しているのです」(同)


自民党にとっては危機的状況だが、ついには〝身内〟からも槍が飛んでくる始末。


「裏金疑惑に絡む森喜朗元首相のインタビュー記事が『月刊文藝春秋』6月号に掲載され、岸田首相の電話での事情聴取が〝ご機嫌伺い〟レベルだったことを暴露され、キックバックも『知らぬ、存ぜぬ』で逃げられた。この記事は自民の信頼をさらに失墜させ、〝2つの知事選を惨敗に導く導火線〟と評判になっているのです」(前出の政治部デスク)


もはや、政権交代も待ったなしか。