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万博のバイト料高騰で周辺の飲食店から悲鳴「人手不足で…」

Mirko Kuzmanovic
(画像)Mirko Kuzmanovic / Shutterstock.com 

大阪・関西万博(来年4月13日開催)の会場内外で働くアルバイトの募集が今春から本格的に始まった。

周辺の民間会社のバイト賃金と比べると6〜7割高い時給で、人気が沸騰している。

しかし、会場周辺の民間企業からは、こんな悲鳴が。

「これでは時給を同じくらいアップしないとバイトが集まらない事態にもなりかねない。半官業が民業を圧迫するのはいかがなものか」

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現在、募集が開始された万博関連バイトの概要は次の通り。

まず、万博を運営する日本国際博覧会協会が募集している案内所などで接客に携わる「コアクルー」(原則週5日勤務)と、来場者を誘導する「サポートクルー」(週1日から勤務可能)併せて600人以上。いずれも時給1850円と高額だ。

また、日本政府が出展する日本館も募集が始まっており、「アテンダント」を募集している。このバイト代は時給1950円と、さらに厚遇なのである。

「それだけではありません。大阪メトログループは会場へ送迎するEVバスのドライバー募集を始めました。これが1日4〜5時間勤務で時給2000円と高額なんです」(人材派遣業関係者)

「何のための万博か」

万博会場の人工島・夢洲は、大阪市中心部から離れていて通勤に不便なこともあり、「時給を上げないと人が集まらない」事情もあるというが…。

「現在、アルバイトの時給は関西圏で1100円台、東京でも平均1200円台で、交通事情を差し引いても高すぎる。ほかの万博関連のアルバイト賃金も高騰しており、このバイト料目当てに、万博開催期間中だけ大阪に移住して稼ごうとする人も全国から押し寄せるかもしれません」(同)

アルバイトを奪われそうな飲食店経営者も不満そうな表情を見せる。

「ただでさえ、飲食店はどこも人手が足りずに困っている。このままでは人手不足による倒産も出てくるでしょう。本来、関西中心に数兆円の経済効果をもたらすのが狙いでしょう。それが地元の既存産業を脅かすような高額時給で人集めすれば、何のための万博かと言いたくもなりますよ」

大阪の中堅企業経営者も不安を隠さない。

「心配なのは万博後です。高額時給が定着、またはさらに時給アップしないと人が集まらなくなるのではないか…」

開催まで1年を切っても盛り上がりに欠け、経済効果も甚だ疑わしくなってきた万博。公式キャラクターの「ミャクミャク」には“6つの目”があるが、市井の声に耳を傾ける必要もありそうだ。

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