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ジャニーズを崩壊されたBBCが指摘する“日本の2次元”の異常性 他国で違法な作品が流通する美しい国ニッポン

旧ジャニーズ事務所
旧ジャニーズ事務所 (C)週刊実話Web 

イギリスの公共放送であるBBCが、ジャニー喜多川氏の性加害疑惑を特集して、早1年が経つ。思えばBBCは、以前から日本の性モラルの低さを問題視していた。

その最たる例は、2015年に配信された「日本はなぜ児童ポルノ漫画を禁止しない?」という英語記事だ。

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「特集では、日本で平然と流通しているポルノコミックが、先進国では販売・所持禁止のコンテンツであると指摘されている。記者は池袋の同人誌即売会を訪れ、『10代にも満たない子供のようなキャラクターがセクシャルに描写されている』『イギリス、オーストラリア、カナダでは物議を醸し、おそらく違法とみなされますが、日本では大した問題ではありません』と絶句しました」(フリージャーナリスト)

これ以前にも、日本のポルノは、国連などからたびたび指摘を受けていた。実際、BBCの指摘通り、これほどまでに規制の緩い国はない。

「2011年、パソコンに日本の漫画同人誌の画像を保存した、アメリカ人男性がカナダに渡ったところ、児童ポルノ所持で逮捕されました。このように、英語圏は児童ポルノを描いた漫画を所持しているだけでも逮捕され、14年にもイギリス人男性が、制服を着た少女が性行為をしている漫画をPC上で所持し、有罪判決を受けています」(アニメライター)

日本人の感覚は麻痺しているが、日本の2次元コンテンツは、世界的に見て不適切そのものなのだ。

「女子中高生キャラばかりだったり、キャラの胸が異常に大きかったり、当たり前のように起こるパンチラやラッキースケベシーンなど、日本のアニメは他国だとエロアニメとして規制の対象になるものばかり。こうした描写から、日本の2次元作品は『HENTAI』と呼ばれ、『SAMURAI』『KAROSHI』と並び、日本語がそのまま国際語になっているのです」(前出・ジャーナリスト)

最近では、Googleが「日本特有の性的に思わせぶりな広告」を報告したこともあった。

ジャニーズ問題を“対岸の火事”と思うなかれ 2次元が潰される日も近い

「2021年、GoogleはYouTubeの安全性を高めるため、ポリシー違反の広告に対する新たな検出システムを開発。すると、日本で他国には見られない特有の事象として、『性的に思わせぶりな表現』があったと、55万件もの違反広告が発見・追加削除されたと公表されています」(ITアナリスト)

他方で、日本ではこうした規制に強く反発する勢力に「表現の自由戦士」と揶揄される人々が存在している。

しかし見ての通り、世界的にその旗色は極めて悪いと言わざるを得ないのが現状だ。

「人権先進国であるイギリスは、日本の性モラルの低さを強く懸念している。BBCがジャニーズ問題や日本アニメのポルノ性を取り上げたのは、まさにこの問題意識からでしょう。芸能事務社長によるタレントへの性加害が起こる土壌には、他国じゃ規制されるレベルのエロアニメが当たり前に氾濫するような、社会全体の性規範の低さがあると思われているわけです」(新聞記者)

このままでは、ジャニーズ同様、外圧によって2次元コンテンツ自体が潰されるおそれも…。

「2次元オタクたちはジャニーズ問題を対岸の火事と捉え、自分たちの消費行動も世界から白眼視されていることを受け入れていない。しかし、あのジャニーズをも潰した天下のBBCが問題視しているのだから、しっかりと受け止めて戦わないと、次は2次元そのものが危うい。すでに情報戦は始まっていると言っていいでしょう」(前出・ジャーナリスト)

何かあってから「外圧」「内政干渉」と叫ぶのでは遅い。日本のエンタメを守りたいのなら、日頃から声を上げ続けることが肝要だ。

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