(画像)beeboys/Shutterstock
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水原一平がハマった「ギャンブル依存症」の恐怖“家庭崩壊”や自殺に追い込まれるケースも

ドジャースの大谷翔平選手(29)の口座から1600万ドル(約24億5000万円)以上を盗んだとして、米検察当局に銀行詐欺容疑で訴追された元通訳・水原一平容疑者(39)の違法賭博事件は世界中の注目を集めた。


しかし、日本でも以前からスポーツ界とギャンブルの問題は世間を騒がせてきたのだ。


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「2011年には、現役力士らが関与した野球賭博問題から八百長疑惑に発展し、大量処分が下されて大騒動になりました。他にもプロ野球選手やバドミントンのトップ選手なども疑惑を報じられています」(スポーツライター)


もともと〝勝った負けた〟の勝負の世界に生きるアスリートたちとギャンブルの親和性が高いことも背景にありそうだが、水原容疑者と似たケースもあったという。


「22年には、元横綱白鵬(現・宮城野親方)のマネジャーが部屋の資金1億円以上を持ち逃げした疑惑が浮上。このマネジャーが野球賭博で10億円前後の借金をしていたとの噂が飛び交ったこともありました」(同・ライター)

10代で一生を棒に振る

近年は、水原容疑者のようなスポーツ賭博を含むインターネットのオンラインカジノにハマる者が急増。ギャンブル依存症の相談件数も増えている。

公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」には、インターネットのオンラインカジノに関する相談が23年中に97件寄せられたという。


ネットカジノ以外のギャンブルを含めると、相談件数は計479件で、その8割近くが20代、30代の家族からだったというが、さらなる低年齢化も進んでいるというから深刻だ。


「10代、20代でも金銭面でのトラブルを抱え、法外な利子を取る闇金業者に追い込まれて自殺したケースなども報告されている。また、オンラインカジノにハマって親戚の口座から合計3000万円を引き出して自宅売却に追い込まれた例もある」(警察関係者)


家庭崩壊にもつながりかねないギャンブル依存症。水原容疑者のように罪に問われ、一生を棒に振る恐れもある。


「オンラインカジノは、海外の事業者が合法的に運営しているものであれば、日本国内で個人的に利用しても罪にならないと思っている人が多いのですが、日本から接続し賭博を行うことは犯罪になる。実際、オンラインカジノを利用した者が何人も賭博容疑で検挙されています」(同・関係者)


ただ、ギャンブルにのめり込むと身を滅ぼすまで止められないという。これが依存症の怖さだ。