今年は、どこかスッキリしない天候で首都圏の花見シーズンは終了した。
桜前線は例年より早く北上し、青森・津軽海峡を越え北海道に上陸。満開の桜を楽しんだ人も多いと思うが、桜に寄生して枯死させる「特定外来生物」による被害も全国的な広がりを見せているという。
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「体長3センチ前後で、光沢がある黒色の体と赤い胸部が特徴のクビアカツヤカミキリです。主に中国や朝鮮半島に生息しており、樹木の内部を食い荒らして衰弱させ、枯死させる。日本では約10年前に初めて確認されました」(昆虫に詳しいライター)
クビアカツヤカミキリは、2012年に愛知県で確認されて以降、1都1府3県(東京、大阪、埼玉、群馬、徳島)で猛威を振るい、桜の他、桃や梅などの果樹も食い荒らしている。
「繁殖力が非常に強く、天敵もいない。輸入木材や梱包材に紛れて国内に侵入したとみられます」(同・ライター)
その後も全国各地で確認され、環境省は18年に「特定外来生物」に指定。輸入や飼育を原則禁止にした。
奈良の桜の名所にも
昨年には、奈良県大和高田市の花見の名所「高田千本桜」でもクビアカツヤカミキリのふんや食い荒らした木くずが見つかった。
市が実態調査したところ、重点管理する約450本の桜のうち100本以上に寄生が確認されたという。
「寄生が確認された桜は、周辺への拡散や地域定着を防ぐために伐採が推奨されています。しかし、作業が大掛かりなうえ、桜を切る心理的な抵抗もあって地域住民の合意を得るのはなかなか困難なのが実情です」(害虫駆除業者)
農薬駆除も有効とされているが、被害が大きいと効果は限定的になる。
「地域によっては、ブラックライトで卵を鮮明に浮かび上がらせる駆除法や、振動で産卵行動を抑制するユニークな手法なども検討されていますが、どれも決め手に欠けます」(同・業者)
満開の桜は視覚的に人を楽しませるうえ、桜の葉に代表される「クマリン」という芳香成分はリラックス効果、老化予防、抗菌作用などがあるとされる。
クビアカツヤカミキリの駆除対策は急務だ。
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