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JRA重賞『天皇賞・春』(GⅠ)美人競馬研究家・山崎エリカの「負けない馬券」

山崎エリカ
山崎エリカ(C)週刊実話Web 

今週は『天皇賞・春』を取り上げます。

《馬場傾向》
春の京都開催Aコース使用4日目。良馬場ならば超高速馬場で行われる。

《ペース傾向》
過去10年で、かなりのスローが4回と基本的には平均よりも遅い傾向だが、単騎で飛ばす逃げ馬が出現し、かなりのハイペースとなった年も2回ある。

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《脚質傾向》
京都で行われた過去10年で逃げ馬の3着以内は、2016年のキタサンブラック(1着)のみ。一方、追込馬の3着以内もかなりのハイペースとなった14年のウインバリアシオン(2着)のみ。前半は後方から進めてもよいが、2周目の3角で7番手以内にいないと勝ち負けするのは難しい。

休養明けを“ひと叩き”したサヴォ―ナに期待!

★シルヴァーソニック
昨春の天皇賞の3着馬。同レースでは16番枠から無理なく中団やや後方の外目を追走。向上面でボルドグフーシュの後ろまで上がって同馬をマークする。4角で同馬の外に誘導して4列目で直線へ。序盤で追われるとじわじわ伸び始め、ラスト1Fで2着ディープボンドとの差を詰めて1馬身差の3着だった。向上面以降は顕著にペースが緩んでおり、そこで位置を押し上げて行ければ2着はあった内容。前走の阪神大賞典は長期休養明けで本調子になく、11着と大敗したが、今回は前進が期待できる。

★サヴォーナ
前々走の日経新春杯で2着と好走。13番枠からやや出遅れたが、二の脚で思い切った先行策。1角で内に入れて、向上面で2列目最内を追走し、3~4角では最短距離を回る。4角では進路がなく仕掛けを待たされたが、直線序盤で進路が開いて追い出されると内から先頭のサトノグランツに並びかける。ラスト1Fで同馬をかわしたところで外からブローザホーンに差されて1馬身差の2着だった。このレースはかなりのハイペースで前へ行った馬には厳しい流れだったことから、上位馬の中では一番強い内容だった。前走の阪神大賞典は休養明け好走の反動で6着に敗れたが、今回は巻き返しに期待したい。

★テーオーロイヤル
一昨年春の天皇賞3着馬。その後、不振だったが、昨秋に復帰すると着実に復調し、前走の阪神大賞典を圧勝した。前走は6番枠からまずまずのスタートを切り、前2頭を追い駆けて3番手の内を確保。向正面でも前にスペースを作りながら3番手を追走し、3角手前で一気に仕掛ける前2頭を最短距離から楽に追い駆け、4角出口でしっかり進路を取る。直線で並ぶ間もなくすっと抜け出して1馬身半差。ラスト1Fで抜け出して5馬身差で完勝した。今回は前走で走りすぎたことによる疲労が懸念されるが、この勢いは軽視できない。

山崎エリカ
新潟県出身。類いまれな勝負強さで「負けない女」の異名をとる女性競馬研究家。独自に開発した「PP指数」を基にした予想をnetkeiba.comの『ウマい馬券』で掲載。おもな著書に『全106コース対応 山崎エリカの逃げ馬必勝ナビゲーション』(ガイドワークス)。公式X(旧ツイッター)=@_yamazaki_erika.

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