かつては高視聴率で日本テレビを代表する番組だった『世界の果てまでイッテQ！』が、完全な迷走状態に入っているという。

近年では、同時間帯のライバルである『ポツンと一軒家』（テレビ朝日系）に、世帯平均視聴率で負けることも多々。13～49歳の個人視聴率であるコア視聴率は好調な数字ながら勢いはなく、最近では『イッテQ！新メンバー発掘プロジェクト』という、新メンバーを見つけ出す企画をスタートさせる始末だ。

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同番組でブレークしたイモトアヤコがオーディション出身だったこともあり、復活の起爆剤にしたいようだが、この時期に大掛かりな新メンバーオーディションを行うのは不吉すぎると民放関係者が明かす。

「人気が落ちている時にオーディションをするのは、かつての『めちゃ×2イケてるッ！』（フジテレビ系）を思わせます。めちゃイケは、新メンバーを入れたことでさらにファン離れが起き、人気が低迷して打ち切りになった。同番組も人気があるときならまだしも、視聴率が上向かない時に新メンバーを入れるのは危ない兆候だと業界ではもっぱら」

新メンバーオーディションも意味なし!?

同番組が低迷したのはコロナ禍が原因だとされ、その後遺症から脱却できない状況なのだとか。

新型コロナウイルスの流行時、同番組は海外ロケが難しくなり、主に国内で撮影を敢行。しかし、同番組の良さである思い切った企画を行えず、20％近くあった視聴率が半減。コロナ禍が明けて海外ロケを再開してからも、人気は戻らないまま低空飛行を続けている。

企画のリニューアルなどはあるものの、タレントが海外でロケをするというだけの構成なので、マンネリ化は防げない状況だ。

そんな中で、新メンバーを入れたところで視聴率は上がらないどころか、『めちゃイケ』のように混乱を招くだろうと、キー局の編成担当が説明する。

「オーディションを大々的に行ったのは、イモトやみやぞんが賞味期限切れで飽きられたから。とはいえ、イモトがブレークした時とは違い、いまや売れていない芸人がYouTubeやSNSでテレビより先にブレークする時代。同番組だけのダイヤの原石を見つけるのは不可能に近いです。このまま迷走すれば、来年にはリニューアルか打ち切りもあり得るとウワサになっています」

新メンバーオーディションが不発なら、ついに終焉の時を迎えることになるのかもしれない。