伊藤沙莉が主演するNHK連続テレビ小説『虎に翼』が、視聴率・内容ともにすこぶる好評だ。
4月17日に放送された第13回は、平均視聴率は世帯16.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)で番組最高を更新。日本初の女性弁護士で、後に裁判官を務めた三淵嘉子さんをモデルとしたオリジナルストーリーながら、女性の扱いに関する「なぜ?」と向き合うヒロインに共感の声が広がっている。
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「15日の放送では、ヒロイン史上初と思われる月経の描写があり、寅子(伊藤)が寝込んでしまう描写があり、たちまち話題に。続く17日放送でも、月経について寅子が『私はお月のものが始まると4日は寝込んでしまうの。始まる前から体が重くて頭が痛くて』などと発言し、女性と月経の重さについて話し合うシーンが盛り込まれました。女性が社会進出する上での問題を真正面から描く脚本に、称賛の声が続出しています」(ドラマライター)
しかし、そうした称賛の裏で、歴代の朝ドラ脚本家たちがやり玉にあげられている。
男性にはリアリティーのある朝ドラは描けない?
「代表的なのが、東北の海女からアイドルを目指す人気作品『あまちゃん』を書いた宮藤官九郎です。海女という職業を描く上で、月経の壁は当然ぶつかるはずですが、そういった描写がない原因は、宮藤が〝男だから〟と指摘されています」(同・ライター)
実際、ソーシャルメディア上には《男の作家には書けないだろう》との意見があがっている。
「制作陣の性別を問わず、これまでヒロインが月経に悩まずにきた作品はごまんとありますが、有名どころの宮藤が流れ弾を食らってしまっている状況です。重要なのは、『虎に翼』と『あまちゃん』では、重きを置いているストーリーが異なるため、一概に比較できないという当たり前の考えです」(同)
他作品が劣っているのではなく、「虎に翼」がリアリティさにおいて優れているという言い方のほうが丸く収まりそうだ。
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