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TBSが男性ADへのセクハラを黙殺 ジャニーズ騒動と二枚舌な「不適切にもほどがある」対応に批判

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TBS (C)週刊実話Web

TBSの女性APによる男性ADへのセクハラが、写真週刊誌『FLASH』の報道によって明らかになった。

震源になったのは、TBSの朝のバラエティー番組『ラヴィット!』。報道によると、番組の40代女性APが複数の若手男性ADに、上下関係を利用したセクハラを行っていたのだという。


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『FLASH』の記事には、APが仕事中にADの体をベタベタと触ったほか、しつこくLINEを送るなどし、ロケ先では2人きりの部屋で後ろから抱きつくといった行為に及んだとつづられている。

被害男性たちは上の役職に掛け合うも相手にされず、3月に複数のスタッフで法務コンプライアンス統括室に相談したところ、事態が把握される形になったとのことだ。

「TBSといえば、冬クールのドラマ『不適切にもほどがある!』が大きな話題を呼んだばかり。阿部サダヲ演じる主人公はTBSをモデルとしたTV局のカウンセラーで、昭和のパワハラ・セクハラを批判しつつ、現代の過剰コンプライアンスも風刺しました。ドラマ内ではハラスメント防止に加え、セクハラや処分のガイドラインも描かれましたが、放送局が全く守れていなかったとはなんという皮肉か」(エンタメライター)

性別を逆転させ、「40代男性上司が20代女性スタッフにロケ先で抱きつく」と考えれば、どうだろうか。

この場合、男性上司は懲戒解雇になるだろうが、問題の女性APは「私用のために番組を離れる」と記事で伝えられており、正式に処分が下った様子はない。

TBSからの公式声明や「ラヴィット!」番組内での釈明等も一切なく、「そんな事件はなかった」かのごとく、知らぬ存ぜぬを貫いている。

「ラヴィットは番組休止か番組名変える必要ないのかな」

しかしこの対応、昨年のジャニーズ騒動でTBSが見せた対応とはあまりに異なるとして、《あれだけ騒いだジャニーズ問題のようにTBS番組を追及しないと セクハラの温床になっているように見える》《ジャニーズ問題の反省点で「男性への性加害を軽視してた」って言ってたのに》などと批判を招いている。

さらに《TBSはジャニーズの件から急に人権人権言い出したイメージあるけど》《旧ジャニーズや有名人のセクハラに厳しかったTBSは、この件について追及・説明責任を果たすのだろうか》《ラヴィットは番組休止か番組名変える必要ないのかな。ジャニーズ基準だとそうなるはずだが?》など、疑問の声も多く上がっている。

「TBSは昨年、一連のジャニーズ問題を受け、社員・元社員に聞き取り調査を行った検証番組を放送しました。しかし、自局のセクハラでは検証も反省も行わず、視聴者への説明責任を果たそうとする姿勢も感じられない。ジャニーズには廃業や名称変更を求めながら、『ラヴィット!』は何事もなかったかのように平然と放送されています」(メディアジャーナリスト)

ジャニーズ検証番組などで、あれだけ示した反省が全く生かされていない体質も問題だ。

「検証番組や『報道特集』では、女性に比べて男性の性被害に対する認識が甘く、疑惑を追えなかったと反省・自戒しました。しかし、今回の騒動を黙殺している辺り、こうした反省は単なるポーズだったのか。『権力関係を使い、複数の被害者がいて、隠蔽同然に密告があるまで動かず、発覚後も黙殺をする』様子は、ジャニーズをとやかく言えない」(同・ジャーナリスト)

ジャニーズ騒動後、所属タレントに「もう笑えない」との声が多数向けられたが、このケースに当てはめるなら「ラヴィット!」も、今後は笑えないということになるだろう。

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