今週は、年度末を飾るビッグレースが2鞍行われる。まずは、3月16日に高知競馬で行われる『第23回黒船賞』(JpnⅢ・1400メートル)に注目したい。高知競馬で唯一のダートグレード競走であり、最も盛り上がる一戦だ。
その歴史を見ると、1998年の第1回に地元のリバーセキトバが優勝して以来、地方馬が勝ったのは2018年のエイシンヴァラー(兵庫)のみ。圧倒的にJRA勢優勢の傾向がある。
今年も有力なJRA勢が出走予定で、19年の覇者であり、18年さきたま杯(JpnⅡ)、かきつばた記念(JpnⅢ)、20年オーバルスプリント(JpnⅢ)、兵庫ゴールドT(JpnⅢ)と、すでに5つの交流重賞のタイトルを持つサクセスエナジー(牡7)や、同じく数々の交流重賞タイトルを持つグリム(牡6)も、1年半ぶりの出走を表明。
対する地方遠征組からはモジアナフレイバー(牡6・大井)、ヴァケーション(牡4・川崎)、ワークアンドラブ(牡6・大井)、ナリタミニスター(牡6・兵庫)の4頭が出走を表明。JRA組が実力拮抗で絶対王者不在なら、地方馬にもチャンスはある。4月から始まる新年度のダートグレード競走短距離路線の行方を探る上でも注目の一戦となる。
JRA一流馬も狙いを定めるダイオライト記念
さて翌17日は、56年に創設された歴史あるダートグレード競走、船橋競馬『第66回ダイオライト記念』(JpnⅡ・2400メートル)が開催される。2200メートルを超える長距離ダートグレード競走は、全国でもダイオライト記念、名古屋グランプリ(名古屋2500メートル)の年間2レースのみで、南関東所属の長距離馬にとっては最大の目標となる。
実績馬も出走しやすい定量戦だけに、JRAからも一流馬が狙いを定めてくる。昨年までJRA勢が11連勝中で、3着以内にはJRA馬23頭、地方馬7頭と、JRA勢が優勢を保っている。
地方馬2、3着の前走を調べると、7頭中6頭が金盃(大井)となっており、2600メートルで行われる金盃で上位争いをした馬には、十分チャンスがある。過去にはフリオーソ、アブクマポーロがそれぞれ2連覇するなど、地方馬にも実績がある。長距離が得意な地方馬の活躍を期待したい。
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