かつて「論破王」の異名で一躍脚光を浴びた、ひろゆきこと西村博之氏。これまで数々の舌禍で炎上してきた彼が、かつてないほどの批判にさらされている。コトの起こりは、大谷翔平選手の元専属通訳・水原一平氏の解雇騒動だった。
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ひろゆき氏は当初から大谷選手の関与を疑っており、3月29日にXで《大谷氏は水原氏の違法賭博の借金を男気で肩代わりし大谷氏自ら送金→だが、違法賭博に送金すると大リーグの規約違反と気づく→水原氏が窃盗した事にして回避しようと言い分が変わる→実際には水原氏は大谷氏を騙して送金してはいない》と主張した。
26日のYouTube生配信でも、「銀行の口座ってログインから送金まで面倒臭いんですよ」「水原さんが稀代のハッカーであるか、大谷さんが手伝ったということでないと無理がある」などと推測し、「大谷さんもとうとう嘘を吐く大人になってしまったんじゃないかと思うんですよね」と嘘つき呼ばわりしていた。
その後も、Xなどで大谷選手の関与を疑う姿勢を崩さなかったが、事態は急転直下を迎える。
日本時間4月12日、アメリカの連邦検察は、大谷選手から1600万ドル(約24億5000万円)を盗んだとして、水原氏を銀行詐欺容疑で訴追したのだ。
検察は水原氏が大谷選手になりすました証拠があるとし、大谷選手については、違法賭博や支払いに関与していたことを示す証拠がなく、「被害者と考えられる」と発表。大谷選手は無罪どころか、完全な被害者であることが確定的となったのだ。
これを受け、ひろゆき氏はXへ、水原氏が大谷選手の口座から24.5億円を横領していたというニュース記事を引用し、《水原さんはそこまで悪者じゃないと思ってたら、ビックリするくらい悪者でした》と投稿。
最後に《憶測外れてましたー。すいませーん》と、これまでの推理が外れていたことを認め、謝罪したのだった。
この投稿に、信者からは「謝れて偉い」「潔い」などの称賛が上がっている。しかし、大谷選手を事実誤認で犯罪者のように断定してきたとあって、批判が圧倒的多数を占めることとなった。
ボロが出始めている中での炎上で「ひろゆきブーム」終焉か
ネット上には《憶測が外れたことに謝ってるものの 大谷が賭けをしてた印象を与えた事について謝罪してない》《責任感が軽すぎ さも犯罪者であるかのように吹聴しておいて「すいませーん」かよ》といった声が殺到。これまで数々の炎上を起こしてきたひろゆき氏だが、かつてないほどに燃え上がっている。
実はひろゆき氏、ここ最近は得意の〝論点ずらし〟が通用しなくなり、炎上する機会が増えているのだ。
「ひろゆきさんは米山隆一衆議院議員を、かねてから目の敵にしている。しかし、彼との論戦は敗北続きで、1月に『ABEMA Prime』(ABEMA)で能登半島地震を語った際は、重箱の隅をつついて得意の論点ずらしをする様に、『議論が深まらない』とリスナーから批判コメントが続出。京都アニメーションの放火殺人事件をめぐっても、Xで《現場の警察官が死刑を下す事を法的に国は許容してます》と投稿したところ、米山議員から警察官職務執行法第7条を挙げられて論破されました」(スポーツ紙記者)
こうして化けの皮が剥がれつつあるところ、大谷選手を犯罪者扱いして炎上してしまった。これが決定打となり、もはや「ひろゆき」というコンテンツは終わりを迎えそうだ。
「かつて『ひろゆキッズ』といわれた支持層も、コロナ禍以降のひろゆきブームから数年経ち、中学生~高校生になって、ある程度の判断能力を持っている。単なる陰謀論と論点ずらし・逆張りだと分かり、どんどんとボロが出た今、誰も彼になど耳を傾けないでしょう」(文芸誌編集)
ひろゆき氏の妻で、元2ちゃんねる運営の「削ジェンヌ」こと西村ゆか氏は、2022年にXで《旦那が大谷翔平みたいに皆んなから尊敬されて「素敵な旦那様ですね!」って言われるのと、旦那がひろゆきみたいに子供じみた行動して「旦那どうにかしろよ!」って言われるの、率直に奥さんとしてどっちがいいですか?》との質問に、《マジレスすると、旦那の評価=私の評価ではないという前提》とした上で《前者はプラス評価が永遠に続く場合は良いけどマイナスになったときの反動が大きい。一方、常に子どもじみた行動してるおっさんは、長期的に全方位から「あいつはこう」というレッテルを貼られるので巻き込みも減る。結論、どっちも微妙》と答えている。
片や国民的ヒーロー、片や国民の敵となった今、「どっちも微妙」との発言に何を思うのか。
2021年夏には、フランス語学者にして、その道の権威・F爺こと小島剛一氏に〝完全論破〟され、「論理破綻王」の称号を授けられたひろゆき氏。長きにわたって続いたバブルもついに終焉か。
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