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静岡県知事選に細野豪志議員が出馬か「自民裏金事件」「旧民主党出身」“路チュー不倫”のハンデも…

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自由民主党 (C)週刊実話Web 

4月2日、環境保全を盾にリニア中央新幹線の着工を認めていなかった川勝平太・静岡県知事が任期を1年余り残し突然、辞意表明。10日に辞職願を提出した。

発端は新規採用職員入庁式(1日)で「県庁はシンクタンク、野菜を売るのとは違う。皆さん方は頭脳、知性の高い方たち」などと農畜産関係者をコケにした職業差別発言をしたことだった。

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この川勝知事の辞意表明を受け、〝ポスト川勝〟で各党の動きが活発化している。

まず、自民党では有力候補として衆院静岡5区選出の細野豪志元環境相が急浮上しているという。

「自民党は前回の2021年の知事選挙で足並みがそろわず、川勝知事の前にボロ負け。その後遺症もあり、川勝知事のリニア新幹線着工ストップを許してきただけに、今回は絶対勝てる候補を擁立したい。その意味では自民党だけでなく無党派層にも人気があり、選挙に強い細野氏を担ぎ上げ必勝を期したい声が俄然、強くなっている」(全国紙政治担当記者)

強敵揃いのライバル候補

ただ、細野氏擁立に水を差しているのが、自民党裏金問題だ。

「川勝知事の後継候補を決めるにしても、『静岡の自民党の重鎮』とも言える元安倍派座長の塩谷立・元文科相に離党勧告処分が下された。静岡自民にとっては大逆風です。また、細野氏が旧民主党出身ということもネックになっている。いくら選挙に強い細野氏が立候補したとしても、即当選とはいかない厳しい戦いになることが予想されています」(地元自民党県議)

モラルがより問われる昨今、細野氏が〝路チュー不倫〟疑惑というスネに傷を持っていることも痛い。

一方、川勝知事を支援してきたのが立憲民主党などの野党だ。ポスト川勝となれば、負けられない戦になる。

「川勝知事は辞職表明会見前、立憲民主党の渡辺周元防衛副大臣に『知事になるならあなたのような方』と打診したといいます。渡辺氏は即答を避けたようですが、出馬には前向き」(テレビ局政治記者)

過去、渡辺氏は静岡知事選出馬を模索したが、川勝氏出馬で応援に回った経緯もあるという。

「元副知事の大村慎一氏や浜松市長を4期務めた鈴木康友氏が出馬の意向を表明。国民民主党の榛葉賀津也幹事長の名前も取り沙汰されています」(前出・政治担当記者)

鈴木氏は、川勝知事の後ろ盾となってきた自動車メーカー『スズキ』の鈴木修相談役からの支援も取り付けているという。

細野氏に勝ち目はあるか。

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