トラの開幕投手に異変アリ? 今季も指揮官の表情は曇るばかり…。
3月5日のソフトバンクとのオープン戦、2年連続三度目の開幕投手に内定していた阪神・西勇輝が初の実戦マウンドに上った。2回を投げ、被安打1、失点ゼロ。だが、矢野燿大監督の表情は暗かった。
「西は持病の喘息で、一時チームを離脱しています。この日は大丈夫そうでしたが、長いイニングはまだ投げられません。開幕ローテーションからいったん外し、2巡目からと周囲は進言しています」(球界関係者)
矢野監督は7日の時点で、開幕投手を明言していなかった。だが、キャンプイン早々から「西で行く」の空気は確かにあった。
「西が初実戦で2イニングしか投げなかったのは、首脳陣も『無理をさせたくない』と思っているからです。体力面で、まだ完全に回復していません。でも、それを露骨に口に出すと、西のモチベーションに影響してくるので」(同)
指揮官の脳裏には、大役を任せる他の投手の名前も浮かんでいた。大きな期待を寄せていた左腕・髙橋遥人は故障離脱しており、昨季、韓国球界で20勝を挙げたラウル・アルカンタラは、来日のメドすら立っていない。
「セでは虎の先発陣がナンバーワンでしたが、一気にレベルダウンです」(在阪記者)
その窮地を救うのが、藤浪晋太郎だ。
ワインドアップ投法に“戻した”藤浪
「藤浪か、秋山拓巳かで迷ったようです。青柳晃洋の名前も出ましたが、開幕投手は『チームの顔』。3投手の中で、ドラ1は藤浪だけ。8日、矢野監督は〝開幕藤浪〟を明言しました」(同・記者)
今年の藤浪だが、両腕を大きく振りかぶるワインドアップ投法に〝戻した〟。プロ1年目まで使っていた大阪桐蔭時代の投法だ。直球の威力は増すが、アクションが大きくなる分、球種を見抜かれやすくなる。「走者がいなくてもセットポジション」というのが、近代プロ野球の流れだ。
「他投手との兼ね合いや、中継ぎ陣に右の好投手が少ないことから、藤浪をリリーバーで使う案もありました。開幕で結果を出せば、目指していた先発ローテ入りですね」(前出・在阪記者)
制球難、コロナ感染などで、戦力外も同然だった男の逆転劇――。成績は投球フォームを変更した藤浪次第。チームと矢野監督の命運は藤浪が握っている。
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