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阪神、大山悠輔と佐藤輝明のブレーキで「1986年黒歴史」再来 カギを握るのは高卒2年目の左腕・門別啓人か

阪神甲子園球場
阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web 

阪神の岡田彰布監督が、高卒2年目の左腕・門別啓人の先発起用を示唆したのは、4月4日のDeNA戦後だった。

「チームを離れ、ファームで先発として再調整します。7日に二軍で先発し、好投しており一軍登板も近々のはず」(在阪記者)

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昨秋のキャンプで成長を認め、今春のキャンプ、オープン戦で結果を出した若手の〝先発デビュー〟は楽しみだ。

しかし、指揮官は「先発予備軍」的な言い方に留まっており、無理をさせない方針だった。門別の先発は「早々にして、切り札を切ってしまった」とも解釈できる。

「開幕から2カード連続での負け越しです。一次政権、オリックス指揮官時代を含め、岡田監督にとって初の屈辱です」(同・記者)

投打ともにピリッとしない現在の阪神

トラは投打ともにピリッとしない。打撃陣は深刻で、主砲・大山悠輔は不振。佐藤輝明も5日、6日のヤクルト戦では2戦連続で決勝の一発を放ったとはいえ、イマイチの活躍。3番の森下翔太も勝負強い打撃を見せているが、トータルでの打率は1割台だ(2節終了時点)。

門別の先発起用は、そんなチームの雰囲気を一変させる狙いもあるようだ。しかし、イヤなデータもある。前回日本一の翌年、1986年もそうだった。

「86年の前半戦も投打共に本調子ではありませんでした。主砲のバースは夏場に本来の当たりを取り戻しましたが、ダブルストッパーの1人、中西清起は不振。先発のゲイルも気位が高くなってしまい、最後は3位をなんとかキープした」(同)

85年オフも、昨年のオフと同様に柏原純一氏の獲得トレードをまとめただけで、大掛かりな補強はしなかった。

また、序盤戦のことだが、阪神は〝フツーに開幕できない〟傾向もあるようだ。

20年は巨人相手に開幕カード3タテを喫した。同年の開幕直後は2勝10敗と苦しみ、21年は6年ぶりに開幕3連勝し、6月には2位に最大7ゲーム差をつける快進撃。つまり、阪神の序盤戦は圧倒的に強いか、極端に弱いかのどちらかで、連勝か連敗かを繰り返す傾向にある。

「オープン戦最下位は18年シーズン以来。同年はペナントレース最下位、交流戦は11位でしたが、12位の楽天とは0.5差。『最下位3冠』を辛うじて逃れた」(同)

負けが込むと、チーム内の雰囲気も悪くなる。そうならないためには、門別の先発デビューが今後のカギを握る。

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