小泉今日子 (C)週刊実話Web
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小泉今日子も大迷惑!? “千葉キョン”が茨城に越境で農作物への被害拡大

「ギャー」と悲鳴のような不気味な声で鳴くシカ科の特定外来生物・キョンが千葉県で大量繁殖し、農作物への被害が問題になっている。


さらに、キョンの生息域は利根川を越え、隣接する茨城県にも拡大しているというから厄介だ。


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害獣駆除に詳しいライターが解説する。


「キョンはシカより小型で、中型犬くらいの大きさです。もともと中国東南部や台湾に生息する野生動物で、日本には生息していなかった。ところが、1960~1980年代に千葉県勝浦市内にあったレジャー施設『行川アイランド』(2001年に閉園)で飼われていたキョンが逃げ出し、房総半島に定着したといわれています」


キョンは早ければ生後半年程度で妊娠し、繁殖力も強いため、生息数は増える一方。千葉県内には推定約7万頭以上が生息しており、この10年で2倍に増えているという。


「県では00年に『イノシシ・キョン管理対策基本方針』を策定し、地元自治体が駆除に取り組んできたのですが、生息頭数や分布域拡大は止まらなかった」(同)

千葉県の被害額は年間約3億円

これまでは、主に森林内や林緑部で木の葉やドングリ類を採食していたキョンだが、近年は住宅地にも出没。農作物や花壇、家庭菜園を食い荒らす被害が続出している。

「農作物被害は、野菜を中心に水稲、豆類、イモ類、果物などと多岐にわたっています。千葉県内の22年度の被害額は約3億円。深刻な問題ですよ」(千葉県鴨川市議)


生息数を増やしているキョン対策として、千葉県内の自治体の多くが、キョンを捕殺した猟師に1頭当たり6000円の報奨金を支払っているが、捕殺に使用するくくり縄は1個1万円で割に合わない。


「21年に房総半島中央部で、東の一宮町と西の市原市を結んだ〝分布拡大防止ライン〟を設定。捕獲を進めてきましたが、県北部の成田市や柏市周辺、そして利根川を越えた茨城県でもキョンが目撃されている。環境省はキョン対策を講じるべきですよ」(同)


生態系や農業被害の拡大を受け、環境省は05年にキョンを「特定外来生物」に指定したが、これまで有効な対策が打てているとは言い難い。


ここはひとつ、社会問題に取り組むキョン・キョン(小泉今日子)に対策を呼びかけてもらいたいところだ。