(画像)Anton Veselov / Shutterstock.com
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「プーチン暗殺計画」まで準備!イスラム過激派がロシアを恨む理由

通算5期目の大統領選当選を果たしたプーチン大統領に新たな大敵が現れた。


3月22日、ロシアの首都モスクワのコンサート施設で死傷者が約400人に上る銃乱射テロが起き、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を発表したからだ。


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大手紙外信デスクが言う。


「4人とみられる実行犯はモスクワ北西部にある満員のコンサートホールに侵入。開演直前に引火性の液体をまいて火をつけ、観客に向けて銃を撃ち続けた。その後、ISは『戦闘員はモスクワ郊外に集まる多数のキリスト教徒を攻撃して数百人を殺傷した』などと犯行声明を発表したのです」


テロを防げず、面目をつぶされたプーチン大統領は「ウクライナがロシアへの越境攻撃や民間インフラに砲撃を続けている」と同国の関与を強調しているが、実はテロの裏にはISとの〝因縁〟が横たわっているといわれているのだ。

ロシアの報復作戦も始動

「実は、ISはシリア政府軍と組んだロシア軍に攻撃されたことがあり、プーチン政権を深く恨んでいる。モスクワでのテロ事件もアメリカから事前に危険性が指摘されていたのに、プーチン政権は対処しなかった。そうした批判をそらすために、ウクライナ関与説を強調しているのです」(軍事ジャーナリスト)

ただ、その一方でロシア政府は、タジキスタン国籍の実行犯の男4人をテロ罪で起訴したほか、実行犯に住居や自動車を提供したタジキスタン出身の男ら4人も同罪で起訴している。


「恥をかかされたプーチン政権は、ウクライナ侵攻と同時にISへの報復作戦を実施する可能性が指摘されている。ロシア国内外のイスラム教の拠点が標的になるとも噂されています」(前出・外信デスク)


これに対して、IS側も新たなテロを起こしかねないという。


「ISは首都モスクワのテロが成功したことで自信を深めている。政権中枢の人物や、さらにはプーチン大統領の暗殺まで計画しているといわれています」(前出・軍事ジャーナリスト)


今後は、血で血を洗う抗争に発展しそうだ。