阪神甲子園球場 (C)週刊実話Web
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阪神が本当に警戒するのは中日 連覇を逃した2006年の「悪夢再来」か

阪神の開幕戦は、負け越しスタートとなった。しかし、岡田彰布監督は「序盤戦は苦しい展開になること」を覚悟していたようだ。


「オープン戦の終盤も、調子の良くない投手に調整をさせていました。開幕ゲームのビハインドの場面で投入した島本浩也も、その1人です。開幕してしばらくは、我慢して中心選手を使う場面も出てきそうですね」(在阪記者)


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とはいっても、阪神を優勝候補に推す声は今も多い。昨季は独走だったが、今季は追撃の展開となりそうだ。


「岡田監督が本当に気にしているのは、巨人ではなく、中日です」(同・記者)


思い当たるフシがある。3月15日からの中日とのオープン戦3連戦でのことだ。


阪神は2敗1分けと、良いところナシで終わった。ファンは投打共に「調整中」の選手が多いことを知っていたのでブーイングは出なかったが、関係者の話を総合すると、この3連戦は本気モードだったのだ。

“アレンパ”を防ぐのはまさかの中日?

「メヒアや昨季苦戦させられた投手が出てきたので、虎ナインが苦手意識を持つ前に叩いておこうとしたんです。中日は2年連続最下位でも、先発投手層は厚い。守護神のマルティネスへつなぐ前に決着がついてしまう展開が多いですが、本当に打線が強化されたら、中日投手陣を打ち崩すのは並大抵なことではありません」(同)

岡田監督は、中日が大化けする可能性を察していた。それを裏付けるかのように、このオープン戦3連戦中、1番の近本光司が「初回から(盗塁の)サインが出た」と証言している。


「去年、中日の先発陣は2ケタ台の負けを記録した投手が4人もいましたが、防御率は悪くありません。中継ぎの好投手が現れて、4番の中田翔が元気なら、3年連続最下位はまずないでしょう」(同)


昨季、阪神の独走をサポートしたのは巨人、中日、広島、ヤクルトの4チームだ。


このうち巨人は18勝を献上し、中日も阪神戦で15敗を喫した。開幕カードで巨人に連敗し、このうえ、中日投手陣にも苦しめられる展開になれば、岡田監督も投打の中心選手の状態が上がってくるまで「待つ」なんてことは言っていられなくなるはずだ。


「2005年に岡田阪神が優勝し、その翌年に連覇を阻んだのは、落合博満監督の中日でした」(同)


2006年は84勝も収めながら、連覇はならなかった。その悪夢が再現されなければ良いのだが。