小沢一郎 (C)週刊実話Web 
小沢一郎 (C)週刊実話Web 

「ラブホ不倫」「過激ダンスショー」は神風!? 剛腕・小沢一郎氏が画策する“倒幕志士”の野党結集

自民党政権を2度倒してきた立憲民主党(立民)の重鎮・小沢一郎氏が、「3度目の政権奪取」に動きだしたという情報が政界を駆けめぐっている。


これまで自民党支持率が、常にオール野党の支持率を上回る状態が続いていたが、自民党派閥の「裏金疑惑」がヒートアップした3月に入ると逆転した。


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共同通信が行った最新世論調査では、オール野党の支持率が36.5%で、自民党支持率の24.5%を大きく上回ったのだ。


異変はこれだけではない。埼玉大学が設立した「社会調査研究センター」の3月調査でも似たような結果が出た。


『仮に今、衆院選が行われたらどの政党に投票するか』と尋ねたところ、立民が14%で自民党の13%を抜いたのである。


「これは驚くべき結果ですが、それだけ自民党に大逆風が吹き荒れているということ。剛腕、壊し屋として実績のある小沢氏がこの好機を見逃すはずがない。何かを仕掛けてくるとして、岸田首相周辺も警戒しています」(全国紙政治担当記者)


現在の自民党の置かれた状況は2009年の政権交代時と酷似する。同年8月の衆院選で野党だった民主党は308議席を獲得。119議席の自民党を圧倒し、鳩山由紀夫氏を首相とする民主党政権が誕生した。


当時は自民党の麻生太郎政権で、同年7月の内閣支持率は約15%。この極めて低い支持率のまま衆院を解散し総選挙に突入した結果、大惨敗を喫し自民党は野党に転落した経緯がある。


「歴史的大惨敗の元凶は、06年に発足した第一次安倍晋三政権にあった。国民が自民党政権に愛想を尽かし、政権交代の流れができたのは約5000万件に及ぶ『消えた年金記録問題』が炙り出されたこと。つまり、今回の自民党の『派閥裏金疑惑』が政権交代につながった『消えた年金問題』とダブるわけです。安倍政権で年金問題、裏金は安倍派というのも因縁がある」(小沢氏側近)


ここまでに政権交代の機運はあった。当時の自民党内では閣僚中心に事務所経費や政治資金をごまかす「政治とカネ問題」が噴出。4人の閣僚が辞任する辞任ドミノが起きており、07年7月の参院選で安倍自民は大敗した。


「このとき60議席を獲得し、参院第1党に躍り出た民主党の代表は小沢氏です」(同)

“本物の政治家”待望論

自民党が結党以来、初めて下野したのは1993年だ。80年代後半から90年代前半にかけ、未公開株が自民党政治家らを中心に大量にバラ撒かれた「リクルート事件」、東京佐川急便から金丸信自民党副総裁(当時)への5億円「ヤミ献金事件」などが発覚し、国民の間から政権交代の声が巻き起こっていた。

当時、自民党で最大勢力を誇っていた竹下派内でも権力闘争が勃発し、政治改革を目指した小沢氏らが自民党を離党。直後の総選挙で政治改革や政権交代を掲げた非自民勢力が大勝し、日本新党の細川護熙氏を首相とする非自民による連立政権が誕生した。


「今回は物価高などで生活がひっ迫している国民が多い中で、自民党安倍派を中心に計10億円前後の裏金がプールされ、ジャブジャブ使われていた実態が暴かれた。火に油を注ぐように、女性政治家らのエッフェル塔前での〝観光旅行〟写真、同じく女性議員のラブホ不倫、自民党和歌山県連青年局企画による懇親会での過激ダンスショー…。もうタガが緩んでいる、国民をなめているとしか言いようがない」(共産党関係者)


では、5月で82歳となる小沢氏は今後どう自民党政権を倒すのか。


「次の総選挙で政権奪取するには、時間が足りない。まず秋の立民代表選で今の泉健太代表の首をすげ替えようと動いている。いくら岸田政権と立民が拮抗していても、『政権奪取に5年必要』と発言した泉代表では岸田政権がどれだけ弱っても政権奪取は無理と考えている」(前出・小沢氏側近)


また、別の小沢氏周辺などの話によると、小沢氏は息のかかった人物を立民代表にする体制なら、政権奪取の一点で日本維新の会や共産党など各野党とも共同歩調が取れる戦略を練っているという。


「倒幕の志士ですよ。立民内の小沢グループ『一青会』はシンパを含めると20人に達する勢力で、代表を代えるパワーは十分ある」(立民関係者)


しかし、岸田首相が自民党総裁選や立民代表選前の「6月解散」に踏み切った場合、かつての剛腕は発揮されるのか。


「小沢氏は21年衆院選の選挙区で18回目にして自民党の藤原崇氏に負け、比例復活した。22年参院選でも元小沢氏秘書で現職の木戸口英司氏が自民党の広瀬めぐみ氏に敗れ、もはやこれまでかとみられていた。ところがどっこい、今年に入り広瀬氏はラブホ不倫、藤原氏は和歌山過激ダンスショーで青年局長辞任。地元では『神風が吹いた』ともっぱら。浮ついた自民党議員のメッキが剥がれ、小沢氏という〝本物の政治家〟の待望論が日に日に高まっている」(小沢系岩手県議)


政権奪取。2度あることは3度ある?