(画像)HakanGider/Shutterstock
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北朝鮮の元女性兵士たちが蜂起!外国派遣労働者の賃金未払いやピンハネに怒り“見張り役”を殺害

北朝鮮にジャンヌ・ダルクの登場か。


1月11日から14日にかけて、中国吉林省に派遣された北朝鮮労働者が暴動を起こしたという。


賃金のほぼ全額の長期未払い、管理責任者らのピンハネに怒った末、約2000人が抗議デモに及んだのだ。


「外国派遣労働者の反乱は前代未聞のこと。現場は中朝国境、朝鮮族自治州和竜市にある『延辺広盛資源有限公司』が経営する衣類製造と水産物加工の工場でした」(北朝鮮ウオッチャー)


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ここに、北朝鮮国防省傘下で外貨稼ぎを担当する『ジョンスン貿易』が派遣した女性中心の労働者が働いていたのだが、複数の20代の元女性兵士が、北朝鮮から派遣された管理職代表と監視要員を人質に取り、賃金を支払うまでストライキに入ると宣言したのである。


「北朝鮮当局は、駐中国領事と秘密警察である国家保衛省の要員を総動員して収拾を試みたのですが、労働者たちは要員らの工場立ち入りを拒否し、人質に取った管理職代表に暴行を加えて死亡させたのです」(同)


結局、北朝鮮当局は滞納した賃金を支払うことで労働者らをなだめる一方、暴動で主導的な役割を果たした約200人を特定。半数を本国に送還したという。

若者世代は「金一族支配」に批判的

この事件は、死者が出た初めての大規模暴動だっただけに金正恩総書記にも報告された。

しかし、「北朝鮮の若い世代(1994年〜1998年に起きた大飢饉以降生まれ)は金一族支配に批判的」(同)とも言われ、これを裏付ける調査結果も公表されている。


韓国統一省は、脱北者6351人を対象に2013年から22年までの間に実施した面接調査の結果をまとめた『北韓(北朝鮮)経済・社会実態認識報告書』を2月6日に発表。同報告書からは、北朝鮮住民の間で金一族による世襲支配への不満が膨らみつつあることに加え、慢性的な経済難、配給網の崩壊により自由市場での食料調達が日常化していることなどが浮かび上がった。


「近年、北朝鮮では働けば働くほど豊かになれる自由主義に近い思想が、根付きつつあるのです」(同)


変革のときが〝北〟。