(画像)nuruddean/Shutterstock
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『呪術廻戦』両面宿儺との最終決戦に飽き飽き「後付けファンタジー」読者が納得する展開は虎杖悠仁の“覚醒”しかない?

週刊少年ジャンプで連載中の大人気漫画『呪術廻戦』は現在、作中最大の敵である両面宿儺との戦いが佳境を迎えている。しかし、ここ最近はあまりにも似たような展開が続くため、読者もさすがにウンザリしているようだ。


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4月1日発売のジャンプ18号に掲載されたのは、第255話「人外魔境新宿決戦(27)」。第233話から続く、史上最大の呪い合いを展開している。【以下、ネタバレあり】


最強の術師である五条悟の敗北から、虎杖悠仁をはじめ、術師は畳みかけるように宿儺に挑んでいく。最新話で明らかになったのは、宿儺が五条を倒した世界を断絶する「解」の発動条件だ。


片腕のみの宿儺が五条を斬るため、その後の発動には「縛り」が科されていた。現在「解」は閻魔天の掌印、呪詞の詠唱の両方で条件を満たし、さらに術式の指向性を手掌で設定しなければならない。つまり五条に放たれた「解」と、その後の「解」には大きな違いがあったということだ。


新事実が発覚したことにより、《五条先生は誰でも避けられるマヌケな技で死んだわけじゃなかったんだね》《五条が仁王立ちで半分になっていたのはそういうことか》《誰でも避けられる!って言ってたヤツ五条先生に謝らないと》などの反響が寄せられている。


しかし一部の読者からは《「縛り」が物語を面白くするためじゃなくて、後付けの整合性を取りやすくする道具として使われてるの勿体なすぎる》といった指摘も少なくない。


また、荒れているのが、同じような展開が続くことだ。

術師たちのタイマン対決にも疑問の声

「現在の戦いは高専側のキャラが、両面宿儺と主に1対1で勝負。これまでに五条悟、鹿紫雲一、日車寛見、乙骨憂太、禪院真希らが参戦しましたが、全員が宿儺に退けられてきました。そして敗北すると、日下部篤也やミゲルといった、これまで大々的に戦闘シーンが描かれなかったキャラが参戦。勝機が見えたかと思いきや、またも宿儺に敗北。そしてまた別のキャラが登場するテンプレ展開になっているのです」(漫画ライター)

味方のピンチに強キャラが参戦するのは、ボス戦では王道展開。だが、呪術廻戦の場合、最強の術師である五条はすでに敗北。その次に強いとされる乙骨も参戦済みの状況だ。


そのためファンからも《新キャラ登場させて実は五条と同じくらい強かったって語って2話で退場する流れ。全部後付けに見えてしまう》《ほかのキャラを宿儺と肉薄させるため、バンバン後付け設定を追加してるイメージ》《結末は決まってるけど、どうやって勝たせるか思いつかずに苦し紛れで出てきた設定って感じ》《まじで後付けファンタジーだな》など、厳しい意見が続出している。


「そもそも宿儺との戦いには1カ月の準備期間があった。にも関わらず、勝負は主に1対1で単身突っ込んでいくだけ。複数人の術式や領域展開などを組み合わせて戦っていけば、もっと勝機はあったはず。相手は『呪いの王』と呼ばれる史上最強の敵なことはわかっていた。その宿儺を、どのような戦略で切り崩していくかを読者たちは見たかったはず」(同・ライター)


この戦いはどのような結末を迎えるのだろうか。


「最強格のキャラを序盤に参戦させてしまったため、残る手は限られている。王道展開がほかにあるか考えた場合、あとはもう『ドラゴンボール』孫悟空のスーパーサイヤ人や、『ONE PIECE』ルフィのギア5、『HUNTER×HUNTER』ゴンのように、主人公・虎杖の〝覚醒〟を描くしかないかもしれません」(同)


もはや両面宿儺が主人公と言われるほどだが、虎杖は「呪いの王」を倒せるのだろうか。今後の展開にも注目が集まっている。