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『美女ざんまい』元警察官・女優/田中杏樹インタビュー~山形県警に勤務していた異色のニューフェイス~

田中杏樹
田中杏樹 (C)週刊実話Web

田中杏樹は山形県警の地域課、本部鑑識課に勤務していた正真正銘の元警察官だ。

5年前に一念発起して女優を目指し単身上京、いくつかの刑事ドラマへの出演も果たしている。

3月下旬には初のデジタル写真集が発売されたばかりで、今後の活躍が大いに期待されるニューフェイスだ。

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――異色の経歴ですが、そもそもなぜ警察官から女優を目指すことになったんでしょう?

田中 実は子どもの頃からお芝居への憧れはあったんです。小学生のときに私のクラスだけが英語劇で浦島太郎をやって、私は亀をいじめる役でした。その頃から、何かになりきって演じることがとても好きだったんですね。でも、両親が厳しくて、芸能の道は絶対にダメと。隠れてオーディションに応募して、書類審査は通るけれど2次審査には行かせてもらえず…ということを繰り返していました。

――地元は山形ですよね?

田中 はい。中学の修学旅行で東京に来たときには、スカウトもされたんですよ。その噂が同級生の間で広まって、尾ひれがついて両親の耳に入るものだから、益々NG感が強くなってしまいました。高校を出て宮城県の大学に進学し、就活の際には両親から地元に戻るよう言われ、「じゃあ公務員かな」と警察官になりました。ちょうどテレビで『警察24時』を見て、犯人に手錠をかけるシーンがかっこいいな、私もやりたいなと思ったんです。柔道も剣道も未経験なのに、ちょっと衝動的だったかなとは思うのですが…。でも、卒業時の成績は2番で、賞状もいただいたんですよ。

――それはすごい。警察学校は厳しいと聞きますが、ついていけたわけですね?

田中 大卒は6カ月間、高卒は10カ月間なのですが、とても大変でした。色々な犯罪のシミュレーションもやるんです。教官はイヤな犯罪者の役を演じるのがとてもうまくて(笑)、ひどい言葉をかけられたり、平気でウソをつかれたり。でも、それくらいでビビっていたら実際の職務質問なんかできませんから。

――警察官を目の敵のように思ってる人、泣き落としがうまい人もいますからね。

田中 そうなんです! 私が新人時代に、万引で捕まった大人しそうな高齢のおばあちゃんが「ごめんなさい。息子の好きな夕食を作ってあげたくて…」と号泣していて、私は思わず同情してしまったのですが、上司いわく「この人は既に3回捕まっている」と。その後、連行すると本人に伝えたら急に態度が豹変して、暴言を吐いたり物を投げたりしてきて驚きました。初めての人だとダマされちゃうんですよね。その後、淡々と対応できるようになれたのは、警察学校での訓練のたまもの。教官の演技力のおかげです(笑)。

――メンタルも強くなりそうだ。

田中 確かに鍛えられました。セクハラまがいのことを言われたり、非協力的な態度をされることもありますから。あるとき、男性の同僚警察官から応援の無線がきたことがあるんです。「不審な男性を職質しているんだけど、女性警察官にしか話したくないと言ってる。田中、来てくれ」って。

――ありそうな話ですね。

田中 急いで現場に向かうとその男性、私を品定めするように見たあと「チェンジで」と言ったんです(笑)。「なんだこいつ」と思いましたけど、そのときは冷静を装い、他の女性警察官に代わってもらいました。

田中杏樹
田中杏樹 (C)週刊実話Web

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――さて、そんな方がどうして女優に?

田中 憧れはそのまま残っていたのですが、鑑識課に異動になり色々な方のご遺体をほぼ毎日見るようになったのがきっかけかもしれません。私と同い年くらいの方やお子さんもいたりして、自分もいつどうなるか、本当に分からないんだなと、改めて強く感じたんです。明日にでも死ぬ可能性があるんだと思ったときに、このまま山形にいていいのかなと。休みの日を利用して上京し、親にも内緒で住む場所を探しました。退職願を出して受理されてから、両親には報告をしたんです。

――何かしらのアテがあったとか?

田中 「片っ端からオーディションを受けよう」という決意はありましたが…アテなど全くありませんでした。ところが、初めて受けた事務所のオーディションに運よく受かって所属できたんです。その後、フリーになり現在に至っています。

――初めての出演が木村拓哉主演のドラマ『教場』(フジテレビ系)だった。

田中 はい、エキストラでしたが生徒役で出させていただきました。その後、中島健人さんと平野紫耀さん主演の『未満警察ミッドナイトランナー』(日本テレビ系)にも警察学校の生徒役で出ています。舞台でいえば『信長の野望~桶狭間前夜~』で初めてちゃんとしたセリフをいただき、代役でしたが殺陣の稽古もさせていただきました。

――女優としての野望はありますか?

田中 やりたいことが二つあるんです。一つは、刑事ドラマにちゃんと出たいということ。もう一つは、元警察官というイメージをガラッと変えるような作品に出ることです。私、お話をしていても「真面目だよね」と言われることが多くて、やはり警察官が抜けてないのかな?と思うことが多くて。そこを打ち破りたいんですよね。

――たとえば、セクシーな衣装を着てポールダンスを踊るとか?

田中 そうですね。何か、思い切ったことをやってみたいです。

――先ごろ発売されたデジタル写真集の挑戦は、その一環になりそうですか?

田中 初めてのグラビアなので、1カ月前からボディーメイクを意識したり、篠崎愛さんのDVDを見てポージングの研究もしました。フレッシュさだけじゃなく、社会人経験があるので、大人っぽさも出せればなと頑張りました。

――お勧めのシーンを教えてください。

田中 全部お勧めなのですが、グラビアを撮ることになったら絶対にお風呂のシーンをやりたかったので、そこはテンションが上がりました。着衣から徐々に脱いでいくのですが、いつ脱いだらいいのかタイミングが分からず、「もう脱ぎますか?」と何度も聞いていて、「もしかして脱ぎたがり?」みたいになってます(笑)。よかったら、ぜひ見てくださいね♪

田中杏樹◆たなかあんじゅ 1994年1月28日生まれ。156センチ。女優活動と並行して「交番(KOBAN)博士」名義で講演活動も行う。公式YouTubeは「田中杏樹のあんちゃんネル」。X(旧ツイッター)@tanaka_anju

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