
コロナ禍で明暗が分かれた。大手回転寿司チェーンが完全非接触と省人化が功を奏して業績を伸ばす一方、街中の寿司店はコロナ禍に泣かされ、倒産するケースが続出している。
「大手回転寿司チェーンの『スシロー』や『くら寿司』はテイクアウトの巣ごもり需要に加え、支払いもクレジット決済。3密を避ける戦略を打ち出したことで、スシローは過去最高の売り上げを記録し、くら寿司も『鬼滅の刃』とのコラボで売り上げを伸ばした。しかし、人とのコミュニケーションが不可欠な従来型の寿司店はそうはいきませんから、どこも苦戦を強いられています」(グルメライター)
東京商工リサーチの調査によると、今年1月までの10カ月間で28件(負債1000万円以上)の寿司店が倒産。2月には2015年度以降、5年ぶりに30件台になる見通しだ。
コロナ感染拡大前はインバウンド需要の高まりも重なり、高級店から激安チェーンまで寿司店の売り上げは順調に推移していた。
「特に東京・銀座は高級寿司店が乱立し〝すし戦争〟の様相を呈していた。有名店は数カ月先まで予約が取れないほど。中には、IT関連オーナーらが常連客の会員制寿司屋もできた。〝ホリエモン〟こと堀江貴文氏がカウンターで高級寿司を食べる会を主宰して、隠れた高級寿司バブルが続いていたのです。6年前にはミシュランの2つ星を取った銀座の寿司店『M』が中国人ジャーナリストの予約を断ったことで、人種差別論争にまで発展しました」(同・ライター)
1日6万円の協力金は焼け石に水…
その後、銀座の有名寿司店には、中国人観光客のドタキャンが相次いだという。
「中国人観光客は大声で話すなど食事マナーが悪いから、出禁にした店もあった。強気の商売に出れたのは、それだけ寿司店が繁盛していた証左です」(同)
しかし、コロナ禍で中国人を含めたインバウンド客は消えた。
「外出自粛で常連の客足も激減した。予約が取れなかった高級寿司店も青色吐息の状態で、いつ閉店してもおかしくない。銀座の寿司店は時短要請に応じて1日6万円の協力金をもらっても、家賃が高くて焼け石に水ですよ。銀座で寿司屋をやるのが夢でオープンした店が家賃を払えず閉店したり、賃料が安い場所へ都落ちするケースもありますよ」(同)
経営が苦しいのは銀座だけではない。1月に政府が緊急事態宣言を再発令したことで、3密回避のダメージを受けた街の寿司店も同様だ。
「首都圏4都県を除く地域は宣言解除されたが、時短要請は続行しているため、客足は戻っていない。コロナ禍で寿司バブルは崩壊しましたね」(美食家)
やはり、お客様は〝神様〟だ。
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