(画像)fifg/Shutterstock
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大谷翔平の釈明会見に残る疑問 “送金をめぐる謎”に辛辣コメント ウォーターゲート事件をもじった「#OhtaniGate」が拡散中

元専属通訳・水原一平氏の解雇騒動の渦中にいる大谷翔平が、日本時間3月26日早朝、騒動について初めて口を開いた。


だが、その釈明には多くの疑問が残り、現地メディアとファンからは厳しい視線が向けられている。


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騒動については、大谷にも賭博への関与疑惑が浮上しているが、会見では、自身が賭けを行ったことや送金を依頼した事実はないと、関与を一切否定した。


大谷は「結論から言うと、彼が僕の口座からお金を盗んで、なおかつ皆に嘘をついていた」「彼の借金返済にも、もちろんその時も同意していませんし、ブックメーカーに対して彼に送金をしてくれというのを頼んだことも、許可したことももちろんないです」などと説明している。


送金について知ったのは、韓国での開幕戦が終わった後のチームミーティング。詳しい説明を受けたのはホテルに戻ってからで、「彼はその時、私に僕の口座に勝手にアクセスして、ブックメーカーに送金していたということを僕に伝えました」としている。


騒動について初めて言及した大谷だが、会見に対する反応は厳しい。主な論点は、説明を受けてもなお不明瞭な送金の謎だ。


アメリカ版のヤフースポーツは、会見後に記事を配信し、「大谷が自分の銀行口座から総額400万ドル以上の送金があったことを知らなかったという説明は受け入れがたい」とバッサリ。


アメリカの大手ニュースメディア・CNNも、「どのように多額の金が盗まれたのか詳しく説明していない」「より疑惑を深めた印象だ」と厳しく論じている。

深まる送金の謎を疑問視「こんな言い訳を誰も受け入れません」

CBSスポーツラジオのザック・ゲルブ氏も、会見後にXで「イッペイはどのようにしてオータニの口座にアクセスしたのか、そしてオータニや財務アドバイザーはどうして$が足りないことに気づかなかったのでしょうか? 今日のオータニはそのことについて何も話さなかった」と疑問を投げかけている。

英語圏のソーシャルメディアユーザーからも疑問が相次いでおり、「知らないということはほぼ不可能です」「こんなつまらない言い訳を誰も受け入れません」「送金には十分な検証が必要であり、これほど高額な金額の場合、オオタニと財務アドバイザーの両方に連絡が必要だろう」といった声が見て取れる。


さらには、ウォーターゲート事件をもじった「#OhtaniGate」がXで拡散中。日本語圏でも、《勝手に送金されても銀行から確認入るよな?》《口座へのアクセス権を渡してました、信用してましたって言っても事実なら支障は無いだろう それを言わないというのは不信感がある》《口座管理任せてたなら会見で言えばいいんだよ そういう具体的こと全く言わないから》《2年間で9回7億円を本人にバレずにどうやって盗んだんだ》などの意見が。会見を開いたはいいものの、全く納得いく説明にならなかったのが現状だ。


「日本のメディアが大谷擁護一色なのに対し、現地では厳しい意見が目立ちます。今回の会見も、質疑応答がなく、一方的に11分ほど釈明しただけで、説明責任を求める声は止みません。『現在進行中の調査もありますので、今日話せることに限りがある』と、捜査中であることを理由に言及を避けたのも印象が悪い。現地では『水原氏をトカゲの尻尾にした』との疑念が強く、『大谷や自民党など、日本では〝捜査中でコメントできない〟〝秘書がやったこと〟と言えば全て許される』との皮肉まで聞こえてきています」(米在住ライター)


メジャー通算安打記録を持ちながら、監督時代の野球賭博で球界から永久追放されたピート・ローズ氏も、元メジャーリーガーでフットボール選手のジョシュ・ブーティ氏のインスタグラムで「通訳がいたら俺も無罪放免になっただろう」と大谷を皮肉っている。


送金について納得いく説明がない限り、大谷が疑惑を払拭することはできないだろう。