大河ドラマと朝ドラがNHKの「お荷物番組」に…俳優の負担増で主演断るパターンも
俳優・吉高由里子が主演を務めるNHK大河ドラマ『光る君へ』の視聴率が振るわない。
初回の平均世帯視聴率は、大河ドラマの初回として歴代最低となる12.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)を記録。NHKは、見逃し配信で高い数字を記録したと発表しているが、その後も視聴率は回復せず、10~11%を行ったり来たりしている。
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吉高演じる紫式部(まひろ)を中心とした起伏のないストーリーのため、今後はさらに視聴率が下がっていくだろうと民放関係者は予測する。
「恋愛ドラマ的な要素が多く、このままだとメイン視聴者であるシニア層が離脱する可能性が高い。吉高さんの演技もトレンディドラマと変わらないもので、全体的に大河ドラマらしい〝重み〟がない。昨年放送した、松本潤主演の『どうする家康』を下回る視聴率になるのは確実でしょう」
すでに、2025年は横浜流星主演の『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』、2026年は仲野太賀主演の『豊臣兄弟!』を制作することが公表されている。
この大河主演の先出しについて、芸能関係者はNHKに対して不満を漏らしているという。
「大河が人気だった頃は、主演が発表されると先物買いでCM出演が増える傾向にあった。しかし、いまや大河の人気が低迷し、そんなうま味が主演する俳優にない。それどころか、数年先の作品が発表されるので、恋愛スキャンダルすら起こせないし、主演俳優に無理な負担をかけることにもなる。百害あって一利なしで、大河主演が早めに発表されてもデメリットばかりが目立つ」(スポーツ紙記者)
もはや憧れではない“朝ドラヒロイン”
また、朝ドラこと連続テレビ小説も、俳優にとって主演を務めたいドラマではなくなってしまったという。2024年度後期に橋本環奈主演の『おむすび』、2025年度前期に今田美桜主演の『あんぱん』が放送されることが決定しているが…。
「朝ドラは、ギャラが安く拘束時間が長いことで有名。最近では低視聴率が続いていて、主演が批判の対象になる。2022年に放送した『ちむどんどん』では、主人公・暢子が視聴者から大不評で、主演した黒島結菜が好感度を一気に落とした。朝ドラに出たら売れるというわけでもないし、出演する方も昔ほど魅力を感じないのでは」(同・記者)
かつては、大河も朝ドラも出演すれば大ブレークが期待されたが、いまでは俳優たちからオファーを断られる〝お荷物番組〟になってしまったとか。
「大河や朝ドラのオファーがあっても、スケジュールの都合などを理由に断る俳優が多いようですね。配信や民放ドラマのほうが話題になるし、ギャラもいいので優先するそう。NHK社内でも、権威がなくなり惰性で続けているドラマシリーズとして、お荷物だと言う声も出ている様子。撮影にかけている莫大な予算を使って、新しいドラマを作りたいという若手の話も聞こえてきます」(民放関係者)
いまや視聴者から飽きられ、出演する俳優からも憧れの存在ではなくなった大河ドラマと朝ドラ。起死回生の一手はあるのだろうか。
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