〝お笑いビッグ3〟の一角である、タモリの番組『ブラタモリ』（NHK）のレギュラー放送が3月9日で終了。芸能界引退が現実味を帯びてきた。

タモリが所属する田辺エージェンシーは、1960年代後半に一世を風靡したグループサウンズ『ザ・スパイダース』のリーダー・田邊昭知氏が設立した老舗芸能プロで、同氏は〝芸能界のドン〟と慕われてきた。

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「田邊氏は2月下旬、社長から退いて、会長に転身していたと明らかになった。代表権はそのままですが、創業以来、付き合いがあった税理士事務所との契約を打ち切り、秘書や運転手、社員に早期退職を促し、5人のスタッフが退職した。現在、事務所は10人足らずの小世帯になったのです」（スポーツ紙記者）

田邊氏に代わって社長に就任したのが、『TUBE』などが所属する田辺エージェンシーのグループ会社社長のS氏だった。

事務所と共にタモリも一線を退く？

「S氏は田辺エージェンシーの社員時代に研ナオコのマネジャーをしていました。以前、『田辺の番頭』と呼ばれるマネジメント力に長けた役員・M氏がいたが、彼を呼び戻すならともかく、S氏を新社長にした。そのため〝すでに田邊氏はやる気がなくなった〟という風評が流れています」（芸能ライター）

田辺エージェンシーの看板だった堺雅人は一昨年末に独立した。大看板のタモリも、妻の看病もあって2年くらい前から「終活中」と公言している。

昨年3月には40年以上も続いた深夜バラエティー番組『タモリ倶楽部』（テレビ朝日系）も終了している。

「残るレギュラー番組はMCを務める『ミュージックステーション』（テレビ朝日系）だけ。Mステはテレ朝の看板音楽番組ですから、打ち切りはないものの、テレ朝のスタッフによると、リニューアルを検討しているそう。つまり、それに伴ってMCも交代する勇退説が出ているんです」（テレビ制作会社関係者）

約半世紀にわたり芸能界トップの座に君臨した事務所の衰退とともに、タモリの引退も刻々と迫っている。