「アレ(=優勝)」の連覇で〝アレンパ〟。アレンパを目指す阪神は、3月29日、敵地・東京ドームで開幕戦を迎える。
だが、気になるのは、オープン戦の大敗だ。開幕から9連敗は球団ワースト。「この時期の勝敗は関係ない」とは言うものの、この間、阪神投手陣が出した四死球は、34。岡田彰布監督が最も嫌う試合展開になっていた。
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「8日のヤクルト戦は、計5失策。8回の守りだけで4失策6失点を記録しました」(スポーツ紙記者)
だが、岡田監督は落胆していない。9連敗を喫した翌日の移動日だった3月11日。移動の新幹線に乗り込む直前まで記者団に囲まれ、当然ながら質問も「オープン戦最下位」について集中した。
すると「だから、4年間で3チームが優勝してる言うてるやんか~。去年、俺らが覆したけどな、優勝して」こう言い返した。
そこで、新幹線のドアが閉まり、残された記者団はトラの将が何の話をしたのか分からなかった。
調べ直してみると、セ・リーグでは2020年から3年連続で、オープン戦最下位チームが優勝していたのだ。
「オープン戦最下位=吉報」説は信じていい?
「オープン戦最下位=優勝」を止めたのが去年の阪神であり、岡田監督は、オープン戦最下位は〝アレンパの吉報〟と反論したのだ。
4年間で3回、〝岡田コンピューター〟では、アレンパの確率は75%強と弾き出されたが、別の見方もある。
過去4年ではなく、10年分の2014年まで遡ると、オープン戦最下位チームは「10回中6回がBクラス」だ。
また、昨季のオープン戦最下位の広島は2位で、一歩及ばず。20年以前でオープン戦最下位チームの優勝は、01年と08年の2回だけだ。
「若い選手、特にピッチャーをテストしているので、本当に勝敗は気にしていません。開幕投手は青柳晃洋で、昨季MVPの村上頌樹は第2節初戦に回ります。第2節初戦は火曜日。通常、シーズンの6連戦は火曜日から始まるので、そこで連戦の1試合目を勝ちにいくつもりです」(同・記者)
荒れ球の青柳が開幕投手となり、対する巨人・阿部慎之助監督は左打者を並べたいはず。よって、打撃好調のオコエは右打者なのでスタメンでは使いにくい。
岡田監督のこういうしたたかさはさすがだが、「オープン戦最下位=吉報」説を信じても大丈夫か。
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