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映画『変な家』一部から酷評「面白くなかったわけではないんだけど…」 原作ファンが“改変”を疑問視

間宮祥太郎
間宮祥太郎 (C)週刊実話Web 

謎の覆面作家・雨穴が生み出した『変な家』の劇場作品の公開が、3月15日より始まった。興行収入などの面では好調なスタートを切ったものの、肝心の内容には疑問の声も多い。

『変な家』はYouTube動画やWEBメディアで公開されたミステリー記事を元に、書籍でも展開され、大ヒットしたホラー作品。単行本と文庫本あわせて異例の130万部を突破し、2020年公開の動画は、1700万回再生を突破している。

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間宮祥太郎を主演に据えた、実写映画版も公開から好調な滑り出し。15日から17日までの興行成績を集計した国内映画ランキング(興行通信社調べ)では、初登場1位を獲得。初日から3日間で観客動員34万4000人、興行収入4億7400万円を記録した。

「映画『変な家』の公開日は、話題作『デューン 砂の惑星 PART2』や『恋わずらいのエリー』と同じでしたが、これらを押さえて1位を獲得しました。配給元の東宝は20億円突破を狙える大ヒットスタートを切ったと報告しています」(映画ライター)

今後もヒットが予想されているが、一方で原作ファンからの評判はよくない。

「B級ホラーに改悪されてる」

ソーシャルメディアなどを覗いてみると、《原作のミステリー感と気味悪さを消して、テンプレホラーにした作品》《原作の「謎が明かされていく」ゾクゾク感が消え去って、「尺カットしてオリジナル展開を詰め込むぞ!」の嵐で苦痛》《面白くなかったわけではないんだけど…原作のジワジワと考えさせられる怖さが無くて、演出で怖さに振っていた》《めちゃゾクゾクするミステリーなのにB級ホラーに改悪されてる》といった評価が見受けられる。

「メディア記事や書籍は、主人公がとある一軒家の不可解な間取りを紐解いていくにつれ、恐ろしい事実が明らかになる、ゾクゾクするようなミステリー作品です。しかし映画版はミステリーというよりも、ホラーを前面に押し出したような作風に。大きな音やビジュアルで観客を驚かせる作風でした」(同・ライター)

原作の改変を巡っては、日本テレビでドラマ化された『セクシー田中さん』が大きな騒動になったばかり。

原作者の雨穴はXで《今「雨穴」という名前に関係して巻き起こってることに、私は興味もないし関係もないので心穏やかなものです》と綴っていた。

「具体的な名前を出していないので、雨穴が何に向けて発信したのかは不明です。劇場版作品なのか、はたまた雨穴のパロディで注目を集めているコスプレ系YouTuber『終わった人』に言及しているのかもしれません」(芸能ライター)

奇しく現在は原作に忠実な劇場版アニメが、国内だけでなく世界中でヒットしている。はたして映画版『変な家』は、ロングヒットとなるだろうか。

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