ドジャースへ移籍した山本由伸の公式戦初登板は、韓国で開催される3月21日の開幕第2戦に決まったが、オープン戦の段階から「ある問題」が懸念されてきた。
「ペナントレース序盤戦は苦労しそう。前半戦は成績不振かもしれません。日本人投手にとって、避けては通れない課題でもあるんですが」(現地記者)
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山本が苦しんでいるのは、メジャーリーグのマウンドの硬さ。「MLB公式球に戸惑っている」とも伝えられたが、現地メディアの話を総合すると、マウンドのほうが重症のようだ。
「山本の投球フォームは独特です。〝溜め〟がないんです。前方に体重移動する流れのまま、投げ込みます。マウンドが硬いため、前足のスパイクの歯が刺さらないらしく、踏ん張りきれないようです」(同・記者)
だが、オープン戦の段階で「タダ者」でないことは証明できたようだ。
「球種はカーブ、スプリット、カットボール。決して多くありませんが、打者はタイミングを外されています」(スポーツ担当記者)
MLBスカウトが「通用する」と太鼓判を押したのは、カーブだった。
「ヨーヨーカーブ」が山本由伸の切り札に
一瞬、上空に放り出されたような軌道から、さらに失速して放物線を描いて落下してくる。軌道の大きさと緩急の2つを兼ね備えたもので、地元ロサンゼルスのメディアは「ヨーヨーボール」「ヨーヨーカーブ」とも評していた。
「ドジャースを長年支えてきたカーショウもカーブが武器でした。カーショウのカーブは虹のような放物線を描くので、『レインボーカーブ』と呼ばれていました」(同・記者)
カーブ絶賛の情報を聞くと、早くメジャーのマウンドにも慣れてほしいものだが、今回の韓国遠征は、釈明の場でもあったようだ。
「昨秋、韓国のスーパー高校生投手といわれたチャン・ヒョンソクが自国のプロ野球チームではなく、ドジャースとマイナー契約を交わしました。『アジアでは18番が特別な番号なんだろ?』と、ド軍側が契約会見で18番のユニホームを着せたんです」(同)
チャンはまだマイナーの身で、メジャーでの背番号はない。だが、韓国では「山本がチャンの18番を奪った」と誤解していたのだ。
この韓国バッシングのショックで、山本がMLBのマウンドに慣れるのに時間がかからなければいいのだが…。
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