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もっと激しく!極妻・岩下志麻の大胆…昭和の大女優“体当たり演技”誌上再現!~Part1~

映画『極道の妻たち』で存在感を発揮した岩下志麻
映画『極道の妻たち』で存在感を発揮した岩下志麻 (C)週刊実話Web

男たちを虜にした女優と言えば三田佳子。1960年代に東映映画の看板女優となり、70年代はテレビと舞台で演技を磨き、84年に薬師丸ひろ子主演の映画『Wの悲劇』で高く評価され、『いのち』(86年)、『花の乱』(94年)と、NHK大河ドラマ2本に主演した。

「98年の二男の逮捕で女優活動にブレーキがかかりましたが、91年から94年は高額納税者番付の俳優・タレント部門で4年連続1位になるなど、文字通り日本一の女優でした。現在も登場するや、瞬時に自分の空気を作り出して緊張感を抱かせる、抜群の存在感の女優です。昨年は、人気コミックが原作の映画『約束のネバーランド』(公開中)へのサプライズ出演で、見る者を驚かせました」(映画評論家)

そんな三田も、「これぞプロ!」というシーンを何度も見せてくれている。最も激しいのは、85年の映画『春の鐘』だろう。

「実は、蔵原惟繕監督に〝三田さんが出なければ、この作品はやめる〟と口説かれて、三田はこの作品で初めてすべてをさらけ出しているんです。しかし、なぜか公開された作品では、そのシーンはカットされていた。とはいえ、服を乱暴に剥ぎ取られ、ベッドに押し倒された後、自分の指を甘噛みしてその余韻に浸るというお色気たっぷりの姿を見ることができるのです」(同・評論家)

この幻がお蔵出しとなる日が来てほしいものだが、この時代の三田は、そんなシーンを量産していた。85年のドラマ『白い薔薇の女』(日本テレビ系)では、原田芳雄とアトリエの床に毛布を敷いて濃厚に絡み合っていたし、87年の映画『別れぬ理由』でも、夫役の津川雅彦や、古尾谷雅人演じる年下のカメラマンとのシーンも実に官能的だった。

「特に古尾谷に委ねるところは圧巻。白く透き通るような素肌の美しさにも目を奪われます」(同)

15年には映画『俳優 亀岡拓次』で舞台女優を演じ、劇中劇の中で安田顕に「もっと!」と命じる体当たり演技を披露。まだまだ活躍してほしい女優である。

これぞ熟女という落ち着きと貫禄

岩下志麻は60~70年代に松竹の看板女優として屋台骨を支え、国民的女優に。40代に入ってからは演技に色気と重厚感が増し、映画『極道の妻たち』などで大いに存在感を示した。そんな彼女も、激しくも悩ましいシーンをいくつも演じてきた。

70年の映画『影の車』での加藤剛とのシーンは、その妖しい美しさに心を奪われない者はいないはずだ。

「妻子ある加藤と結ばれてしまう未亡人役。向かい合って抱き合い、熱いキスを交わし、加藤のために自らブラウスのボタンを外す…。途中、物音に振り返る加藤の顔を優しく両手で包んで自分の方に向かせ、うっとり顔でその目をジッと見つめる表情の色っぽいこと。絶叫とともに果てる姿も極上です」(映画ライター)

衝撃的なのは、89年の映画『桜の樹の下で』。津川雅彦とのシーンがあるのだが、彼のネチっこい責めが炸裂し、それを受け止める岩下の姿がたまらない。

「覆い被さった津川を受け入れ、むしろ〝もっと激しく!〟とばかりに津川の背に回した手に力を込める。岩下の大胆にも細やかな演技が絶妙なのです。この数秒だけで十分にコーフンできますね」(同)

昭和初期に活躍した俳優・十朱久雄の娘で、子役時代から活躍していた大女優・十朱幸代は、何度もご開帳してくれている。最も激しかったのが、83年の映画『魚影の群れ』での緒形拳との漁船の上でのシーン。

「荒々しく服を脱がされ、さらには頬張りながらモゴモゴとセリフを言うリアリティーあふれる姿を、あの大女優・十朱が演じているのだから衝撃です。そんなシーンが長回しでたっぷりと楽しめるんです」(映画関係者)

また、87年の映画『夜汽車』でも、美熟女のお色気を炸裂させてくれた。

「萩原健一演じる極道の男と愛し合うシーンで、萩原はいきなり十朱を下からワシッとつかみ上げ、吸い付いていきます。これぞ熟女という、落ち着きと貫禄を感じさせました」(同)

こうした演技で、80~90年代には数々の女優賞を受賞。また、12歳年下の西城秀樹さんとの熱愛でも世間を賑わせるなど、様々な話題で楽しませてくれた十朱こそ、本物のスター女優と言えるのかもしれない。

(Part2に続く)

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