小池百合子 (C)週刊実話Web
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“もしユリ”小池百合子都知事「総理の椅子」を狙って国政出戻り出馬!?

4月16日告示、28日投開票の春の衆院3補欠選挙は、岸田文雄政権の行方を占うものとして、永田町住民らがその行方を固唾をのんで見守っている。


中でも注目されているのは東京15区(江東区)だろう。多くの候補が出馬を表明し、情勢は目まぐるしく動いているが、小池百合子・東京都知事(71)〝参戦〟の噂がいまだに絶えない状況だからだ。


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「男より女が強い時代」とはよく言ったものだが、東京15区に出馬を表明するのは女性ばかりである。


同補選は、昨春の江東区長選をめぐって公職選挙法違反の罪で執行猶予付きの有罪判決を受けた元法務副大臣の柿沢未途被告(自民党を離党)の辞職に伴うもので、各党は女性を擁立することで「クリーンなイメージ」で戦う姿勢を見せている。


だが、「女性がクリーン」というのは一部の男性らの妄想に他ならず、すでにその影響も出始めている。


他党に先駆けて、いち早く女性候補を擁立していた国民民主党が、ここにきて撤退を余儀なくされたからだ。


全国紙政治部記者が言う。


「出馬を断念したのは高橋茉莉氏(27)です。同氏はSNSで『国民民主党から立候補を断念しろと言われ、涙を飲んで引き下がることに致しました。理由はラウンジで働いていた過去があるから』と説明。インスタグラムでも『一時期生活保護を受け、お金に困っていた時期がある』と涙ながらに経緯を語ったのです」


片や、国民民主党側は「法令違反の恐れがある事実が確認された」と説明したが、公認取り消しの具体的な理由は明かさず、ラウンジで働いていたことは理由ではないと発表するなど、何が真実かは闇の中だ。


ともあれ、あえなく撤退したこの高橋氏とほぼ入れ替わりに出馬を表明したのが、ベストセラー作家の百田尚樹氏が立ち上げた政治団体・日本保守党が擁立したイスラム思想研究者の飯山陽(あかり=48)氏だ。


同党にとって、今回の補選は国政への初陣となるだけに、擁立された飯山氏は気合十分。記者会見で「日本を豊かで強くさせる政治をやるため、必ず誰かが先陣を切って戦わないといけない」と覚悟をみせたほど。


また、日本維新の会では元会社員で同選挙区支部長の金沢結衣氏(33)も出馬を決めており、現時点では同氏が優勢とみられている。


政治部記者が続ける。


「女性の出馬が多い東京15区は男性有権者の注目度も高いが、中でも金沢氏はストレートのロングヘアが印象的な三十路美女。そのため、維新人気と相まって中高年男性の覚えもめでたく、選挙区では『高橋茉莉氏が出馬を断念してくれて良かったと金沢陣営がほくそ笑んでいる』との噂も流れているほどです」

自民党内にも「待望論」

もっとも、そうした中で問題視されているのは、自民党。

柿沢未途元法務副大臣の公選法違反で補選を招いたにもかかわらず、政治とカネの問題が尾を引いて候補者を擁立できずにいるからだ。


ただ、その裏には同補選への参戦が取り沙汰される小池知事との〝密約〟が存在するともいわれている。


都連関係者が声をひそめる。


「昨年12月の江東区長選では、小池氏が擁立した元都幹部に自民が相乗りして勝利を収めた借りがある。また今年1月の八王子市長選も、選挙戦最終盤に小池氏が自民推薦候補の応援に入って勝利をつかんだ。その経緯もあり、以前から東京15区の補選や3選となる都知事選(7月7日投開票)のどちらに出馬しても、自民党本部が小池氏を応援するという密約が結ばれていると評判だったのです」


この関係者によれば、その証左が2月中旬に自民党都連が候補者を公募しようとした際に起きた騒動だという。


このとき党本部は異例の「待った」をかけた。独自候補の擁立を控えなければならないほどの動きが、小池氏側にあった可能性も指摘されているのだ。


政治部デスクが言う。


「首相の座を手に入れる策が整えば、小池氏は出馬するはず。今は売った恩で自民党を丸め込み、ギリギリまで首相になれるかどうかを見極めているはずです」


ただ、小池氏が本腰を入れて次期首相を目指す場合、二つのケースが考えられるという。


一つは補選に自民党公認として出馬・当選した上で、次期総裁選に出馬。新総裁となり、国会の首相指名選挙で首相に就任するというものだ。


もう一つは都民ファーストの会か新党を結成して出馬し、当選後は自民と連立を組んで首相指名選挙で就任するパターン。こちらは、かつて小池氏が支えた旧日本新党の細川護熙元首相が宰相の座を射止めたときに使われた手法だ。


永田町関係者がこう明かす。


「いずれにしても、岸田首相には退陣してもらうことになるため、首相は小池氏の出馬を阻止したいのが本音だろう。だが、同党議員からは『このまま解散・総選挙に突入しても岸田首相では戦えない』『後足で砂をかけて(自民党を)出て行った小池氏には遺恨もあるが、それを捨て去っても連立政権の顔に据え戦いたい』といった〝小池待望論〟も出ているのです」


さらに党内には「もしもトランプ氏が米大統領になったら、岸田首相では相手にされない」「小池首相なら渡り合える可能性がある」などの声も上がっているという。


〝もしトラ〟ならぬ〝もしユリ〟とも言える状況だが、これを見る限り小池氏の賞味期限は切れていないばかりか、今が旬とも言えそうだ。