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炎上中の世耕弘成議員“裏金&チップ口移し”だけじゃない問題言動の数々 裁判所からの遺憾表明や人権制限に関する提案も

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自由民主党 (C)週刊実話Web

裏金問題と秘書の〝口移しチップ事件〟で、自民党安倍派・世耕弘成参議院議員が炎上している。しかし、過去の言動を顧みるに、炎上は当然だったのかもしれない。

現在、世耕議員は5年間で1542万円の裏金疑惑に加え、地元支援者のブログにより、有権者にクッキーを贈っていた公職選挙法違反疑惑が発覚した。

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1月19日には、裏金問題に関する会見で「秘書に任せきりにしていた」などと責任転嫁に終始した。

この時点で、すでに苦しい展開だが、なんと自民党が野党だった2010年2月、世耕議員は当時与党だった民主党・小沢一郎幹事長の資金問題を批判している。

ツイッター(現X)に《会計システムまで構築し、収支報告時には、貴重な限られた時間を犠牲にして、担当秘書にひとつひとつ質問しながらじっくりと確認した上で書類を提出していることが、むなしくなってきます》などと綴っていたのだ。

14年越しのブーメランを果たした世耕弘成議員

同時期には《証人喚問は当然》とも投稿していたが、自身は証人喚問より強制力の低い政治倫理審査会(政倫審)へ3月14日に出席し、〝14年越しのブーメラン〟を果たす。

しかし、ここでの釈明は火に油を注ぐこととなる。世耕議員は「派閥で不記載が行われていることを一切知りませんでした」「どうしても領収書を発見することができなかった」といった発言を連発した。

キックバックの慣行をいつ知ったのかという質問にも「それが、ですから、なかなか、はっきり記憶が…」と答え、連立相手の公明党・竹谷とし子議員すら「正直申し上げてひどい」と苦言を呈する有様だった。

だが不思議なことに、これだけ曖昧ながら、使途については「裏金的支出は一切確認されていない」と断言。裏金を所得扱いして所得税を納税すべきとの指摘にも、「雑所得に当たらない」「きちっと政治活動で全て使い切っている」と言い切るのだった。

また世耕議員は、裏金問題に並んで炎上している〝口移しチップ〟にも遠からず関与している。

これは昨年11月、自民党・和歌山県連がホテルで懇親会を開いた際、下着同然のダンサーを呼び、尻を触る、チップを口移しで渡すなどした案件だ。

何を隠そう、この口移しした男性たちは世耕議員の前秘書と現秘書であり、14日の政倫審でも、世耕議員自ら秘書が参加していたことを認めた。